STEP3 よく質問されることが「お金の種」になる
もうひとつ、お金に変えられるかどうかを見極める基準があります。
それは、ある特定のテーマについて、よく質問されるかどうかです。
まわりの人から同じような質問や相談をされることがあるとすれば、ニーズがあるという証拠ですから、もし、それがあなたにとって“好き”なことであれば、お金の種になるかもしれません。
・上司にパソコンの操作方法についてよく聞かれる
→中高年や初心者向けにパソコン教室を開く
・ブログの文章を読んだ人から、文章の書き方について聞かれる
→ライター業や作家業を始める
・手づくり弁当を見た人から「どうやってつくるの?」と尋ねられる
→お弁当をつくる人向けの料理教室を開く
好きで得意なことは当たり前にやっているので、自分ではお金に変わる可能性に気づかないことはよくあります。
「まわりの人によく聞かれることはないか」という視点で、自分を振り返ってみることも大切です。
“好き”がお金に変わった人 6
中野達也さん(仮名)は、学生時代からカメラが趣味で、撮影した写真をブログにアップしていました。
彼の写真の特徴は、撮影した海や空、山などの風景写真を、画像ソフトを使って青を基調とした色調で加工している点で、幻想的で美しい写真に仕上がっていました。
中野さん自身は、独学で写真を学んできたという経緯もあって、撮影技術そのものには自信がありませんでした。
まだまだ自分の写真技術は未熟だ、とコンプレックスをもっていたほど。
ましてやプロの写真家になれるとは夢にも思っていませんでした。
あくまでも趣味として楽しんでいたのです。
ところが、ブログで彼の写真を見た人から、質問や相談が相次ぎます。
「どうやったら、こんな美しい写真が撮れるのですか?」
「中野さんの写真をホームページの背景として使わせてくれませんか?」
「写真を撮影するための講座を開く予定はありませんか?」
こうしたコメントがコンスタントに届くようになったことで、彼は自分の写真に自信をもつようになり、写真を「お金に変える」ことを決意します。
そこで中野さんは、画像素材の販売サイトに登録したり、初心者向けに写真撮影講座を開いたり、ファンの人たちと一緒に撮影に出かけるツアーを企画したり、と積極的に活動していきました。
それと並行して、自分の写真技術の未熟さに対するコンプレックスを克服するために、プロの写真家にアドバイスを仰ぎながらスキルを磨き、5年後にはついに、プロの風景写真家として独立を果たしたのです。
●まとめ
ワクワクした気持ちになれることが「お金の種」になる