最初に就職した会社の年商は5億シンガポールドルだったが、次の転職先は「今の会社の年商を20%以上超える」ところを目安に転職した(目標値は20%だったが、実際の転職先の数値はもっと大きかったようだ)。それから数年おきに、年商の高い会社へと転職を重ね、ついに12年後の5回目の転職で、念願のマイクロソフトへの転職を果たしたのだ。

 今でこそ彼女のような転職の仕方は一般的になってきたが、当時はまだ珍しく、ジョブホッパー(むやみに転職を繰り返す人)だと思われていたかもしれない。しかし10年後にやりたい仕事に就くという明確な目標を持ち、それを遂行してきたため、その想いと努力が評価され、理想とする仕事を手にすることができたのだ。

 余談だが、彼女は念願であったマイクロソフトからの内定を受け、雇用契約書にサインさえすれば入社できるという際に、「給与に納得がいかない」と何度も交渉し続け、サインするまで3週間も引き延ばしたそうだ。念願だった会社への入社が決まっても妥協しなかった彼女の根性には、感服するばかりだ。

向上しないと現状維持さえムリ
働き続けるキャリア設計が必要

「デキる人」が新入社員時代に磨き上げた7つの武器夢や目標値を持っていないと、現業維持どころか下降の一途をたどるであろう

 ここ数年における日本の若手社員の中には、「出世を望んでいない」「現状維持でいい」という意見が多いとも聞く。

 しかし、勘違いしてはいけない。これからの時代、本当に「現状維持を良し」として何もしなければ、40代以降に給与が下がるか、職を失うであろう。現状維持でいたいのであれば、むしろ今から向上していかなくはならない。つまり、これからは自分で自分のキャリアを設計していく力、それも将来にわたり働き続けることができる力が求められるのだ。

 ちなみに、キャリア構築を見据えるときのポイントとして、「10年後も食える仕事」かどうかも考慮しなくはならない。筆者は「10年後も食える仕事」の条件は、経営者的な仕事、会社に売上・利益をもたらす仕事、専門職的な手に職を付けられる仕事、の3つに絞られると考えている。

 若手ビジネスパーソンは、この3つのポイントを念頭に、自分が目指すキャリアの方向性を決めるべきだ。