ブラックフライデーで感じる
「今年残りわずかでできること」
11月23日の今日は「ブラックフライデー」。アメリカでは感謝祭の翌日の金曜日は大規模なセールが実施され、どの店でも黒字になるため、ブラックフライデーと呼ばれている。
筆者の住むシンガポールでも、あらゆる店がブラックフライデー商戦に名乗りを上げており、クリスマスセールの第一波がスタートしている。街中のそこかしこにブラックフライデーの文字が踊り、クリスマスイルミネーションで彩られるこの時期になると、今年もあとわずかになったと実感する。
そうなのだ。今年ももう、あと1ヵ月ちょっとで終わりを迎えるようとしているのだ。
皆さんは2018年が始まってから約11ヵ月の間に、どんな変化を遂げ、どんな目標を達成できただろうか。残念なことに、声を大にして「今年の目標を達成した」と答えられる人は、ほとんどいないと思われる。
なぜなら脳は「新しいことへのチャレンジによって、大量のエネルギーを使うことを嫌う」からだ。脳科学から見ても、基本的に新しい行動は挫折しやすい。
毎日の通勤電車の中で勉強するよりも、携帯ゲームに夢中になってしまうし、早く仕事が終わった日には一杯飲んで帰ってしまう。人間は理想とする目標があっても、楽な行動をとってしまいがちなのだ。
しかし、「ダラダラすることはダメだ。時間をムダにすることはダメだ」とわかっていながらも、「やめられないのが人間のサガだ」と目標を達成できない自分を肯定してはいけない。
1年間ダラダラ過ごしてほとんど成長しなかった人は、2~3年前に遡っても変わることなくダラダラと時間を浪費しているケースが多い。MBAやグローバル企業では、「3年後、5年後、10年後のビジョンを考えろ」と教えられるのだが、ダラダラと過ごしてしまう人は、3年後、5年後、10年後も変化していない危険性に、そろそろ気づくべきではないだろうか。