「意識高い系の学生」という表現がすっかり定着しているが、そういった学生たちは、社会人となって実際に活躍できているのだろうか。口先だけで終わるケースもあれば、有言実行のケースもあるだろう。かつて意識高い系だった学生が、その後どんな社会人になったのか。実際のエピソードを交えて紹介する。(取材・文/有井太郎、編集協力/プレスラボ)
4月を前に知っておきたい
意識高い系の「その後」
まもなく訪れる4月は、新入社員が各職場に配属されるシーズンだ。フレッシュな人材の中には、高い目標を掲げ、勉強熱心な新卒社員もいることだろう。
2000年代から「意識高い系の学生」という言葉が頻繁に使われるようになった。どちらかといえば、最近は学生を揶揄するような、ネガティブなニュアンスの強い表現といえよう。ただ、高い目標を掲げること、意識が高いこと自体は決して悪いものではない。就活市場では、間違いなく意識の低い学生よりも、意識の高い学生が求められるのではないか。
問題は、彼らの入社後である。意識の高い学生は、社会人になってから実際に活躍できているのだろうか。「口先だけだった」というパターンや「理屈ばかりで行動を伴わなかった」なんてケースもあるのではないだろうか。
ということで、新卒社員が入社する4月を前に、意識の高い学生の「その後」を調べた。そしてこの記事で紹介した事例が、ほんのわずかでも、4月から新入社員を育てていく現役ビジネスパーソンの参考になれば幸いである。