ツイッターのユーザーの方が
報道よりまとも?

「報道は影響力が大きいし、有用です。それならば現在の知見水準に合わせて、いい方向に使ってほしいのです」

 繰り返しになるが、この松本さんの言葉はマスコミ関係者にとって重いものだろう。「面白おかしく」「センセーショナルな」報道が繰り返される構造について、どれだけの報道関係者が自覚を持っているだろうか。

「清原さんやASKAさんの事件の報道で、あの報道はおかしいんじゃないかって最初に言い始めたのはツイッターのユーザーでした。ツイッターばかりやっている若者を咎める風潮があるけれど、そちらの方がよほどまともな人がいるのではないか」(松本さん)

 厳しい指摘だ。視聴率、部数、PV――。数字を追いかけるだけの姿勢は、とっくに見透かされている。薬物報道ガイドライン(下記参照)を各社がどう受け止めて報道を行うのかが試されている。

■薬物報道ガイドライン

【望ましいこと】

 ・薬物依存症の当事者、治療中の患者、支援者およびその家族や子供などが、報道から強い影響を受けることを意識すること

 ・依存症については、逮捕される犯罪という印象だけでなく、医療機関や相談機関を利用することで回復可能な病気であるという事実を伝えること

 ・相談窓口を紹介し、警察や病院以外の「出口」が複数あることを伝えること

 ・友人・知人・家族がまず専門機関に相談することが重要であることを強調すること