「賢さ」の正体は知識量と論理力にある
では、MBAホルダーやマッキンゼーをはじめとするコンサルティング会社出身の人材はなぜ、さまざまな業界でパフォーマンスを発揮できるのか。
一言でいえば、その秘密は「賢さ」にあります。ここでいう「賢さ」とは、「知識量」と「論理力」です。
MBAコースやコンサルティング会社を経験した「賢い人」たちは、基礎知識を土台に、雪だるま式に新たな領域の知識を短時間で身につけることができます。
また、論理がしっかりしているので、誰もが経験したこともない、普通ならお手上げとなる課題にも勇敢に取り組み、精度の高い解やアイデアを出すことができます。
つまるところ、MBAやコンサルティング会社で身につくのは、この「知識」と「論理」の磨き方なのです。
では、ビジネスパーソンとしてパフォーマンスを上げるために知識量を増やし、論理力を磨くにはどうすればいいのか。
拙著『新・独学術』では、ビジネスに必要な知識や論理を、MBAコースやコンサルティング会社に所属することなく、「大学受験用の教材」で効率よく身につける方法を説明しています。
「ビジネススキルを磨くのに、なぜいまさら受験参考書を使うのか」と疑問を感じる人もいるかもしれませんが、じつは受験参考書ほど効率よくビジネスに必要な学びを得られるツールはないのです。
その理由の詳細と効果的な使い方については本をご参照していただければと思いますが、ここに書いたことのすべては、私自身が、マッキンゼーなどの要求水準の高いビジネスの現場で、「可能な限り優れたパフォーマンスを実現するためにはどうすべきか」と試行錯誤するなかで開発・実践してきたものです。
また、自分だけでなく、コンサルタント仲間などにも試してもらい、効果を確認しています。ぜひ読んで実践してみてください。
(本原稿は、侍留啓介著『新独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』より抜粋・編集して掲載しています)