ソフトバンクでは全社員が同じ資料を見ている

 ソフトバンクでは、すべての数字を社員全員が共有します。

 多くの会社では、経営陣が取締役会で見る資料と、一般社員がミーティングで見る資料は、まったくの別ものだろうと思います。

 取締役会では経営全体に関わる数字を示し、一般社員にはそれぞれが担当する部署や業務内容に関わる数字だけを切り出して伝える。そんなケースが大半ではないでしょうか。

 しかしソフトバンクでは、孫社長が見る数字も現場の社員が見る数字も、基本的には同じです。

 その代わり、社員全員がその数字を理解し、自分の仕事の改善に役立てなくてはいけません。そもそもソフトバンクでは、「自分は数学や計算が苦手で……」などと言い訳している暇はないのです。

 数字の勘を磨き、仕事で成果を出すには、日々のトレーニングあるのみです。