2017年前半注目のイスラエルスタートアップ

 次に、昨年から今年にかけて現地で注目を集めているスタートアップを見てみよう。

 音声認識関連のアビリセンス(AbiliSense)社、アクティブノイズコントロール関連のブガトーン(Bugatone)社 がある。ドローン周辺では、ドローンの衝突回避レーダー技術を開発するアーベロボティクス(Arbe Robotics)社、ドローンの実際的な運用(セキュリティ)を可能にするコンベクスウム(Convexum)社などがある。

 モビリティーの領域では、自動車・自動車部品メーカーから集めた、車両やドライバーに関するデータ交換プラットフォームを構築、標準化しているオトノモ(Otonomo)社。
 
 一方、陸だけでなく、空の領域で、飛行経路や気象条件などの統計を追跡できる端末を販売するフライトレックス(Flytrex )社がある。同社端末の販売数はすでに数十万ドル規模にまで達し、UPS、フェデックス、DHLといった物流企業がドローンを利用した宅配サービスを構想しているが、その実現に欠かせない企業となってくるだろう。

 上記スタートアップをはじめ、IoT周辺で独自のデータプラットフォームを構築する企業や、各領域においてAI(人工知能)を絡めて業務の自動化、効率化などを目指すスタートアップが昨年から今年にかけて注目を集めている。