2017年2月に結ばれた日本イスラエルの投資協定により、両国の関係も新たなステージに入り、経済関係を深めつつある。そこで、今年に入っての政治経済的な動きに加え、2017年のイスラエルのスタートアップ最新事情について解説をする。

イスラエルのハイテクの中心、テルアビブの夜景

日本イスラエル間の関係深化が進む

 2015年の安倍晋三首相のイスラエル訪問以降、日本とイスラエルの動きは、関係を深める方向へ進んでいる。今年に入って、2月には、日本イスラエルの投資協定が結ばれ、民間における投資の自由化、促進が期待されている。

 そして日本ではゴールデンウイークにあたる5月に、世耕弘成経済産業大臣、鶴保庸介内閣府特命担当大臣(科学技術政策、宇宙政策など)、丸川珠代東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣の三大臣がイスラエルを訪問し、今後実務レベルでの協業活性化に期待を持てる動きを見せた。

 鶴保内閣府特命担当大臣は、滞在中にアクニス科学技術宇宙相と会談し、両国の研究者が最新の研究情報を持ち寄るなどの協力を検討する会議を、2017年中に3年ぶりに開催することが合意された。

 さらに両国の経済産業省は、新たな時代の日イスラエルの経済関係の道筋を示す取り組みとして、「日イスラエル・イノベーション・パートナーシップ」を立ち上げると共同声明を発表。政府間のつながりも厚くなってきているため、イスラエルをイノベーションパートナーとして活用する日本企業が増えそうである。

 社名こそまだ明かせないが、今年進出を決めた日本の企業も複数あるようである。