毎月もらえる分配金は
「タコ足配当」だった!

 その親が持っている毎月分配型投資信託が危なくなりつつあるのです。分配金が減額されることなく支払われていると、運用が上手く言っていると思われがちです。しかし、表面上上手く言っている運用成績は下降気味、投資している債券やREIT(不動産投資信託)から入ってくる利子や分配金も減少傾向にあっても、毎月分配金を支払い続けているのです。結果として、その投資信託の資産(過去の収益の蓄え、投資家から集めた投資元本)を取り崩す、言い換えれば身を削りながら分配金を支払いっているのです。

 身を削ると言っても際限なく資産を取り崩すことはできません。そのため、かなりの数の毎月分配型投資信託が毎月支払う分配金を減額しているのです。

 もちろん分配金を減額したからといって投資信託を取り巻く運用環境が変わらなければ、一息付けたに過ぎず再び分配金の減額ラッシュが襲ってこないとも限りません。私は新著『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』で分配金減額の背景を分析するとともに、今後の分配金の見通しを予測しています。単なる予測ではなく、個別の毎月分配型投資信託の分配金が健全なのか、資産を取り崩す場合、資産は潤沢に保有しているのか、各商品の財務内容等から10段階の格付けで評価しています。純資産総額ベスト20は詳細に、上位80位までは格付けだけを記載しています。表題の「あなたの」もしかる事ながら、あなたの「親の」毎月分配型投資信託の分配金の総合的な健全性を是非確認してみてください。