4社は生き残り戦略を
どう考えているのか?

 時代の流れとともに事業領域を広げ、変化させてきた総合商社。4社の今後の生き残り戦略はどうあるべきなのか、現場社員による「経営者への提言」を最後に見ていきましょう。

■三菱商事の社員クチコミ

[営業、在籍5~10年、現職(回答時)、新卒入社、男性]
社内調整、コンプライアンスへの過剰対応、グリーンフィールドへの出資続きで、社員のアントレプレナーシップ(起業家精神)の意識が発揮されにくい環境になってきていると感じる。世界がこれだけ目まぐるしく動く時代においては、より決断を早く、小さなものでも挑戦と失敗を許容する風土が必要と思われる。

[コーポレート、在籍5~10年、現職(回答時)、新卒入社、男性]
(1)若手がどんどん辞めているので、なぜ辞めるかを分析し、リテインプランを真面目に考えた方がいい。(2)業界全体の横並び体質を自分が壊すくらいの気概を持って、リスクのある投資もどんどん進めてほしい。(3)今後の事業投資先の企業価値向上にはスペシャリストとジェネラリストの融合を進めることが重要だと思うので、人材育成、中途採用等を長期的視座に立って再構築すべき。

■三井物産の社員クチコミ

[営業、在籍5~10年、現職(回答時)、新卒入社、男性]
若手がどんどん辞めている現実を重く受け止め、社内起業制度を形骸化させることなく、門戸を開いてどんどん積極的にやらせるべき。「案件を何でも通してくれ」とは言わないが、「リスク、リスク」と言っていたら負ける。取るべきリスクは取らないと。小さい1億円を軽視せず、そういう仕事を積み上げないと。もっと覚悟を持ってやりましょう。チョイノリは長くは続かない。

[化学品部門、在籍20年以上、現職(回答時)、新卒入社、男性]
胆力のある野武士的な人材を本部長にしてください。そうすればもっと面白いビジネスが現場からどんどん出てくると思います。また、コーポレート部門が悪い意味で力をつけすぎ、当社の企業価値向上に貢献しない人材が増えすぎました。自分の保身のために仕事をし、営業部門のビジネスの健全な成長にまったく寄与しないのが彼らの特徴。そういう人材に限って上長へのプレゼンは上手です。

[営業部門、在籍5~10年、現職(回答時)、新卒入社、男性]
ビジネスモデルの変遷、及び案件の大型化により、若手の挑戦機会が減っている。一方、若手は高い挑戦意欲を持っており、上司の度量がカギとなっているように感じる。上司が部下により多くの挑戦をさせられるような上司の評価体系・インセンティブを整えるべきではないか。

■住友商事の社員クチコミ

[海外営業、在籍10~15年、現職(回答時)、新卒入社、男性]
会社幹部(役員クラス)への人事に関して、公正性に欠けると思われる人事が多く、この点は理解に苦しむ。

[営業部門、在籍5~10年、退社済み(2015年以降)、新卒入社、男性]
危機感を感じるところから始めてください。