待遇と人材育成
40代社員が満足する会社とは
先日、株式会社ヴォーカーズが発表した『40代からの会社満足度ランキング』。社員から得られた口コミから「待遇面の満足度」と「人材の長期育成」のスコアを合計してランク付けされたものだが、トップ30には当然のように有名企業がずらりと並ぶ。
商社、製薬会社、金融、コンサル、インフラ等々、高給取りの代名詞のような企業ばかりがランクインしているが、圧倒的な強さを見せるのが、トップ10のうち、4社を占める総合商社。伊藤忠商事、三井物産、住友商事、三菱商事、いずれもが待遇面の満足度が4点を超えている(下表参照)。
有価証券報告書によれば平均給与は4社とも1300万円オーバーなようで、そりゃあ満足度も高かろう。生まれ変わったら商社に就職しようと決意を新たにせざるを得ない。ちなみに丸紅で働く友人に「ランキングに入ってなかったけど、何か言いたいことある?」とLINEでメッセージを送ってみたが、期限までに回答がなかった。というか既読がつかない。きっと忙しいのだろう。頑張っていただきたい。
さて、もう一方の評価軸である「人材の長期育成」。ヴォーカーズのレポートでは、口コミが多く寄せられていた旭化成について、具体的な社員の声からどんな点が評価されているのかを考察している。結果、「目標管理がしっかりしており、また、その目標を立てるにあたってもロールモデルを見つけやすい環境であるようです」(レポートより)とのことだ。つまりは、向かうべき方向を示してくれる会社が人気を集めやすいということだろうか。