他のスポーツへも色気
野球スタイルの変革にも挑む

――アパレル大手の米VFコーポレーションから離れ、今年から米スポーツ小売大手ファナティクスの傘下になりました。

 ファナティクスは、ライセンススポーツ販売の最大手です。米国・ニューヨークのマンハッタンにあるNBA(米バスケットボールのプロリーグ)の旗艦店をはじめ、MLB各球場にも店舗を数多く持っている。マジェスティックは製造業が専門ですから、販売に長けているファナティクスに買収されたことは、われわれにとってもメリットが大きい。

 まだアジアに拠点を持たないファナティクスにとって、マジェスティック ジャパンが管轄する、日本、オーストラリア、台湾、韓国、中国は、非常に魅力的なマーケット。今後はより多くの投資をするだろうし、彼らのサポートを受けながら、もっと技術を磨いていきたい。

――今後も球団とのビジネスを拡大させる?

 可能であれば、他の球団さんともやりたいとは思っていますし、サッカーのJリーグ、バスケットボールのBリーグなどにも参加していきたいです。

――自社ブランドの商品展開は考えていますか。

 日本の野球って、僕らが小さい頃からずっとスタイルが変わってないと思いませんか。坊主頭で、エナメルのバッグを持って、自転車に乗っている時もユニホーム姿で、なぜか野球のヘルメットをかぶっている。そんなスポーツって他にあります?

 そこで野球のトレーニングウェアを180度変える試みとして「チームマジェスティック」というブランドを展開しています。エナメルのバッグではなく、ナイロンの軽いリュック、ユニホームではなくトレーニングウェアというスタイル提案型のプロジェクトです。

 もっとおしゃれになれば、子どもたちも野球をやりたくなって、若年の野球人口が減少を食い止められるかもしれない。うちはアパレル出身者が多いので、野球のスタイルを改革するという意味で、業界に風穴を空けたい。他社ができないことをどんどんやって、野球のスタイルをゼロから変えたいというロマンを持っています。