日本人の80%は生まれつき
口角(口の端)が下がっている!

 笑顔で相手の話を「聴く」ことは非常に大切です。というのは、笑顔には、相手の心を揺り動かす共振作用があるからです。

 赤ちゃんの愛らしい笑顔を見て、頬が緩まない人はいないでしょう。笑顔は目の前にいる相手にプラスの影響を及ぼす力があるのです。

 出会った瞬間に、とびきりの笑顔を向けることができれば、相手の心をプラスにでき、それから先の「聴く」こともスムーズに運ぶはずです。

 そこで、今日はステキな笑顔をつくる、とっておきの秘訣をお教えしましょう。

 人の体には、110の筋肉があるそうですが、そのうち半分近くの54もの筋肉が顔にあります。笑顔をつくるには、そのうち口角(口のはし)を上げる筋肉「口角挙筋(こうかくきょきん)」を使うのがポイントです。

 写真を撮るとき、よく「チーズ」と言いますね。日本人のほぼ80%は生まれつき、口角が下がっていると言われます。笑顔をつくるには、意識して口角を上げる必要があります。

 でも、「チーズ」では、筋肉は横方向に引っぱられるだけ。下手をしたら、硬い表情になりかねません。

 そこで、私がオススメしている合言葉が「ウィスキー」です。

「ウィスキー」の「ウィ」が、口角を自然に上げてくれます。試しに、「チーズ」と言ったときと、「ウィスキー」と言ったときの口角の上がり具合をさわって確かめてみてください。ほんの少しですが、「ウィスキー」と言ったときのほうが口角がキュッと上がっているのがわかるでしょう。

 鏡の前で、ぜひ2つの言葉の違いを見比べてみましょう。

 残念ながら、日本語には「ウィ」と発音する言葉がありません。逆にフランス語は、YESが「ウィ」ですから、自然に笑顔トレーニングができています。

 日本語しか話さない生活をしていると、口角挙筋は鍛えられず、加齢とともに口角はますます下がります。これでは、自分は笑っているつもりでも、自然な笑顔を表現できないのです。

 私がスチュワーデス時代に、この表情筋を鍛える訓練をしたら、筋肉痛になる人が続出。いかに日本人は表情が乏しいか、ということがわかりました。

 1日1分、ぜひ口角挙筋を動かして、笑顔のトレーニングをしてみましょう。

◆この連載の内容がさらに詳しく書かれた
『1日1分、30日で人生が変わる「話し方」「聴き方」の法則』 発売中!◆

「話し方」と「聴き方」が変わると
人生が楽しくなる!

  年間5000人×28年間=14万人を救った、人間関係に悩まなくなる「話す」「聴く」法則。社会人はもちろん、大学生や主婦、小学生まで使える、1日1分のちょっとした訓練ノウハウを公開。これを30日続ければ、あなたのコミュニケーション力は必ずアップ、人生が楽しくなっているはずです。

ご購入はこちら! [Amazon.co.jp] [紀伊國屋書店BookWeb] [楽天ブックス]

【連載日程】
第1回 14万人が変わった! 「話す」「聴く」の悩みを救う、カリスマ講師のノウハウ
第2回 背筋を伸ばして颯爽と歩くだけ! これで、うまく会話ができる
第3回 「すみません」を「ありがとう」に言い換えるだけで、会話がはずむ!
第4回 日本人の80%が生まれつき、口角が下がっている! 自然な笑顔でうなずくための訓練方法とは
第5回 「話し方」で印象が9割変わる! 誰でもできる「話しグセ」の修正テクニック