スギホールディングス(愛知県安城市、桝田直社長)は、創業35周年の節目として、「政策発表および感謝の会」を開催した。愛知県名古屋市内で行われた本会には、取引先など関係者およそ1200人が出席、今後の方針に聞き入った。
冒頭、同社創業者である杉浦広一会長が、これまでの経緯を振り返りながら挨拶。1976年にわずか16坪の店舗からスタートしたスギ薬局が、売上高3000億円企業に成長し、取引先からの数々の支援を受けてきたことを踏まえ、感謝の意を述べた。また、今回は35周年の特別な場ということもあり、桝田直社長も挨拶。小売業が成長するうえで重要な、①業態や立地、面積など質的転換を伴いながら拡大する、②人材育成によって年輪を重ねるがごとくインフラの仕組みをつくる、ITならぬMT(マネジメントテクノロジー)が必要、③健全な発展のために投資は慎重に、という3つのポイントを紹介した。
今回の開催目的の一つである政策発表については、会長の長男で同社執行役員経営統括本部を担当する杉浦克典本部長が壇上に立った。
出店計画では、これまで同社が主力としてきた調剤を併設する地域医療対応型DgSを、2015年をめどに関東、関西、中部に各500店舗、計1500店舗を展開。さらに2020年をめどに3000店舗態勢とするとした。また、DSのジャパンは現在150店舗中、111店舗(9月末)でOTCを取り扱うが、今後は一部店舗で処方箋受付も開始するという。また、グループ店舗でドミナント化を進め、個店ではなく群で戦う戦略をとるという。在宅医療の拠点店舗などとも連携し、グループトータルでの展開を強化するという。
2020年/3000店舗を旗印に、創業者からの承継が、いよいよスギホールディングスでも本格化する。
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