超スピード仕事術は
シリコンバレー流に学べ!

 私の親しい知人に、ロッシェル・カップさんという女性がいます。この方は、シリコンバレーで日本人向けの企業支援をしたり、アメリカ進出のためのコンサルティングなどをしたりしています。

 彼女と話していてとても参考になるのは、シリコンバレーならではの仕事に対する考え方です。

 シリコンバレーで重視されるのは、「完璧を目指す」のではなく、「まず終わらせる」ことだそうです。とにかく、70%の完成度でもいいから、まずは一旦、終わったことにしてしまい、マーケットにリリースしたり、投資家に見せています。そして、多くのフィードバックを受けて、さらに完成度を上げていきます。

 つまり、シリコンバレーでは「スピード>品質」という考え方が徹底されており、まずプライオリティ(優先度)の最も高いものから片付けることがカルチャーとして根付いてるようです。

 日本では、「完璧でなければ人前に出してはならない」という「恥の文化」が定着しすぎていて、結果として成果物が人の目に触れるまでの時間がかかりすぎてしまう傾向があります。

 以前は私も「ちゃんとしなくちゃ」と思いがちであったのですが、そもそも「ちゃんとしてるってなんだ?」と考え始めたら、「こだわるポイントではない」と切り替わりました。彼女に刺激を受けた私は、不完全な状態でもとりあえず情報共有することを恐れないようになり、最近は「プライオリティの高い仕事は、品質よりもスピードを重視」というポリシーで仕事に臨んでいます。もちろん、うまくいかないこともあるし、プライオリティを付け間違えることもありますが、それも含めて「完璧」を目指さずに、「まず終わらせる」が大切です。

 結果として、とにかく「何かが進んでいる」という手ごたえを頻繁に感じるようになり、かつ「ここまでやったから次はお願い」と他の人にパスすることもできるようになったと感じています。

 日本の極端な完璧主義が、生産性向上を妨げている、という警鐘を鳴らす方は数多くおられます。危機感があるのならば、マインドセットを大きく変えなくてはならないのではないかと思います。とにかく、なにかしら「区切りをつける」ことを意識して仕事をしてみることをお勧めします。