複業で収入アップできる人は「2つの時間感覚」を意識している

「複業OK」で
給料アップを期待できるか

 みなさんこんにちは、澤です。

 私が勤めている日本マイクロソフトは、上司が承認してくれれば複業OKということになっています。そのため、私は3つの会社の顧問やメンターを拝命し、メディアで3本の連載を書いています。私のチームメンバーも、大学で教壇に立ったり様々な団体の理事などを担当しています。

 こうした「いくつかの仕事を掛け持つ」という「パラレルキャリア」はこれからどんどん加速していくことになりそうです。実際、日本企業の中にも複業を許可したことでニュースになったりしています。

「よし、これで本業以外の収入が得られて、もっとリッチな生活が送れるぞ!」と思った人、喜んで我を忘れる前にちょっと落ち着いてください。この「パラレルキャリア」という生き方は、かなりのワザが必要です。

 なぜなら、時間は有限のリソースであり、同じ時間働いたとしても得られる報酬は人によって大きな差があります。

 収入を増やすために、複業をすることばかりに目が行ってしまって本業がおろそかになれば、当然のことながら組織内での評価は下がり、最悪の場合は本業を失うことになりかねません。

 私がマイクロソフトを含めて6つの仕事の掛け持ちを体験する中で見つけた、複業を効率よくかつ効果的に行うためのいくつかのヒントを今回はご紹介します。