いま、生き物たちの「せつない」真実を紹介した書籍『せつない動物図鑑』が人気沸騰中!発行部数は発売3ヵ月で23万部を突破!子どもだけではなく「人生に重ね合わせて読んだ」という大人からの反響も多く、幅広い年代に愛されている一冊です。本書で取り上げる112の真実から、思わず「みんな一生懸命生きているんだな……」とせつな~い気持ちになってしまうベスト3を、【仕事篇】【恋愛篇】の2回にわたってお届けします。日本テレビ『世界一受けたい授業』にも出演し、『ざんねんないきもの事典』『せつない動物図鑑』など数々の話題書の編集に携わる丸山貴史さんにお選びいただきました。
第1位「タスマニアデビルのメスは、強さへのこだわりがはんぱない」
タスマニアデビルの世界に、ロマンチックという言葉は存在しません。力だけがものを言う修羅の世界です。
デビル界も草食化?最近は「非修羅デビル」が増えて……せつない。
ところが、このアグレッシブすぎる習性が、かれらを絶滅の危機に陥れています。なんと、「デビル顔面腫瘍性疾患」という、噛みつくことによって伝染する致死的な病気が広まっているのです。
そのため最近は、感染リスクが低くなることから、攻撃的でない“非修羅デビル”が増えてきているのだとか。なかなか皮肉なものです。草食系が増えているのは、人間界だけではないのかもしれません。