今は楽しいことがたくさんあるから、子どもを生まなくなってきているんだと思う。世界の国の統計を見ていても、豊かな国ほど子どもを生まないから、日本が豊かであることの裏返しだと思うな。

65歳の定年には議論が必要
でも年功序列制度はなくならない

――社会保障の問題になると、話が長くなってしまうので、今回の主旨である「定年制度」についてうかがいます。日本マクドナルドでは、5年前に定年制度を廃止したそうですが、来年初頭からまた定年制度を復活させるそうです。

 マクドナルドは、毎日新聞の取材に対して「定年という区切りがなくなると、後進の育成したいという意識が薄れる」「チャレンジに消極的になった」と話しているようです。やはり日本には定年制度は必要なのか、話し合う機会かと思いまして。

【参考記事】
毎日.jp「知りたい!:定年制度、必要でした マクドナルド、5年で転換 組織が“動脈硬化”」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20111128dde001020012000c.html

「定年が65歳でいいのか」という議論は、必要だと思う。今の65歳はとても元気だし、働けるなら少しでも働いた方が、本人にとっても社会にとっても良いことだと思う。ただ、先ほど話したように、定年制度そのものは必要だと思うよ。日本の社会システムがもっと流動的になったら、そうではなくなるかもしれないけど。

――僕も山本さんと話をしていて、確かに定年制度は必要だと感じてきました。ただ、年功序列が崩壊してきているという話がありますが、それが進行したら将来的に定年制は必要ないかも、とも思います。

 年功序列は今より薄くなるかもしれないけど、なくならないと思うよ。やっぱり日本の会社は、欧米みたいにドライな会社にはならないと思う。そこが日本企業の良いところだしね。