「部下に任せられない上司」に共通する4つの特徴

ドクターシーラボなどで社長を経験し、現在はコンサルタントとして多くの企業の上場・成長に貢献し「成長請負人」と呼ばれる池本克之氏が、著書『「いまどき部下」を動かす39のしかけ』を出版した。同書の中から、部下に仕事を任せることができない上司の心理について解説する。あなたに当てはまるところはないだろうか。

優秀なプレーヤーだった人ほど
仕事をうまく任せられない

 前回述べたように、いまどきの若い部下は仕事を安心して任せられない存在なのかもしれません。

 ですが、それでも彼ら、彼女らに任せ、動かさないといけないのです。

 仕事をうまく任せられない人には、プレーヤー時代に華々しい活躍をしてきた人が多いという特徴があります。

 プレーヤーとしてバリバリ実務をこなしてきた人は、たいていの仕事は自分でしてきたので、人に仕事を任せるということに慣れていません。

 こういう「任せられない上司」は、「仕事を教えている時間がもったいない」「自分でやったほうが早い」などと思うのでしょうが、それではいつまで経っても部下の動かし方は上達しません。リーダーとして、マネジャーとして成長できないということであり、今後の出世にも響いてくるでしょう。将来の自分のためにも、部下に仕事を任せるスキルを磨くしかないのです。

「任せられない上司」には、いくつかの共通する傾向があります。