人の集まる機会が多いお正月シーズンは、いつもより食べ過ぎたり、飲み過ぎたり、とかく暴飲暴食になりがちです。

 連日の暴飲暴食により胃が広がり、食べても食べても満腹感が得られないという恐ろしいことに。その結果、胃は熱を持ち、口内炎になったり、舌が炎症を起こしたりすることもあります。

 こんな症状が出たら、胃の動きを抑え、早めに胃熱を冷ますことが先決。ニンニク、唐辛子など温熱性の食材は避け、白菜、キュウリ、リンゴなど涼性のものを食べましょう。

 食事の量を抑えたいときは、まずサラダやスープなど、野菜や汁物で空腹感をいったん落ち着かせ、次に、肉や魚のメインディッシュ、最後に主食という順に箸をつけるようにします。ご飯は白米に発芽玄米や雑穀を混ぜると、かむ回数が増えることで満腹中枢が早く刺激され、食べ過ぎを抑えるのに効果があります。どうしてもご飯を減らせない人は、ゆでた白滝を細かく切って水気を切り、白米と半々に混ぜ合わせて食べるとよいでしょう。

 胃腸の疲れを感じたら、お粥や、やわらかく煮た野菜類、白身魚など消化のよいものをとり、油ものやアルコール、甘いものは控えて。

 胃腸が悪いと免疫力も落ちてしまいます。大切なのは、胃腸の調子を整え、適度な運動をすること。できれば毎日散歩することをおすすめします。体内の余分な脂肪が燃焼するには20分以上かかりますから、30分以上歩くことが、効果的な散歩のコツです。

胃の熱を冷ます作用があるため、冷え性、胃腸の弱い人にはNG

●疲れた胃に効く 白菜とリンゴのサラダ
 
材料(2人分):
白菜大3枚、リンゴ1/2個、レモン汁大さじ1弱、オリーブ油大さじ2、塩小さじ1/2
 
作り方:
①白菜を縦に5㎝幅に切って横に薄く切り、リンゴを4等分して薄いイチョウ切りにする。
②ボウルにレモン汁、オリーブ油、塩を入れて混ぜ、①の白菜とリンゴを加えて混ぜ合わせ、5分ほど置く。
③白菜の水気を少し切って盛りつける。