あなたは、今の働き方に満足していますか。

 安倍総理は1月22日の施政方針演説で、戦後の労働基準法の制定以来、70年ぶりの大改革、成長戦略そのものであるとして「働き方改革」への意気込みを語りました。副業やパラレルキャリア(報酬を目的としない本業以外の社外活動等)、フリーランスといった自由な働き方が急速に広がりつつある昨今、多くの人が自身の働き方について見つめ直しているのではないでしょうか。

 働く環境を求める人や仕事へのやりがいを求める人が100人いれば、100通りの「働き方」があることでしょう。働く一人ひとりの小さな声が、新たな時代の「働き方」を見つめる上では重要となってきます。

 政府の方針からもわかるように、今年は各企業の働き方への取り組みがより一層進む1年となることでしょう。では、どういった企業文化、組織体制であれば、理想とする働き方に近づけるのでしょうか。

 その1つの可能性を、就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers(ヴォーカーズ)」が1月24日に発表した、実際に働いている社員の会社評価がわかる「働きがいのある企業ランキング2018」から見ていきたいと思います。このランキングは、Vorkersに寄せられた会社評価レポート(約5万件)から集計したもので、「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」という8つの評価指標から算出しています。

 1位はセールスフォース・ドットコム、2位はサントリーホールディングス、3位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン (P&G)となりました。トップ10には総合商社3社(伊藤忠商事4位、三井物産5位、三菱商事8位)がランクインしています。それでは、特徴的な企業のクチコミを見ていきましょう。

※2016年7月1日~2017年12月31日に「Vorkers」に投稿された回答時に現職または1年以内に退職した社員によるレポート回答(全4万8975件)を対象データとして集計しています(※複数のグループ会社が該当している場合、ホールディングス・親会社のみを対象としています)。