――スイッチは3月末までに累計1700万台を超える見込みです。君島社長は、来期は年間2000万台を目指すと発言しています。Wiiは6年間で累計が1億台でした。それを超えるハードになりますか。

 スイッチはWiiと遊び方が違います。Wiiは1家庭に1台だったのにあれだけ普及しました。今のところスイッチはWiiと同じようなペースで普及していますが、もし1人1台くらいまでの方向になれば、これはまったく違う増え方になるでしょうね。

――世界のゲーム市場は中国の存在が大きくなっていますが、任天堂はまだ中国に参入していません。スイッチの普及のためにも、中国参入は外せないのでは。

 中国ではあれだけの人がいるので、われわれの遊びを届けたいのはやまやまなんですが。でも、ざっくりいえば、基本的に中国はゲーム機の輸入は禁止されていますよね。

 中国の規制に適合すれば現地に持っていけるのですが、われわれは、日米欧と同じスイッチで、みなさんが遊んでくれているような楽しみ方、それと同じような遊び方で中国の人にも遊んでもらいたい。

 それが(中国の規制に適合させようとして)中身が変わると、もはやスイッチではなくなってしまう。つまり、今のスイッチのままで輸入してもらえるのかどうかというのがハードルです。

――中国はPCゲームが中心の市場ですが、任天堂としては、今のスイッチのハードとソフト一体でやりたいということですか。

 できたらそうしたいのですが。

――エヌビディアのゲーム機「シールド」の中国版で任天堂のマリオゲームが遊べますが、そうしたやり方で中国市場に参入する考えは。

 エヌビディアのゲーム機には、われわれが過去に作ったゲームをライセンスしているだけで、直接ビジネスをしているわけではない。ただ、中国でそういうソフトが受け入れられて、もっと欲しいということになれば、日米欧でやっているとの同じようなスイッチのビジネスが広がっていく可能性はあると思います。そうしたことがきっかけになればいいとは思いますが、まだそこまで評価できる段階ではありません。