周囲から見て「困った人」とレッテルを貼られやすいバブル世代の“バブルさん”、ゆとり世代の“ゆとりちゃん”。当連載では、そんな2つの世代を対象に、 就職氷河期世代の“氷河期くん”(またはその他の世代)がどう円滑な人間関係を築くべきか研究していく。親愛なるバブルさん、ゆとりちゃん、どうか温かい目で見守って欲しい。そして同志である氷河期くんには、ぜひ考え方の合わない上司&部下に対処するときの参考にしていただきたい。

今回のお相手は氷河期世代の34歳警備会社勤務のTさん。しかし、話の主題は彼自身ではなく、かつての上司だったバブルさん(Oさん、46歳)だ。性格も良く、飲みに行くと御代をすべて出し、後輩や部下の自宅までのタクシー代までおごっていたという太っ腹のOさん。ところがそんなOさんは、なんと2年前に自己破産してしまったという。決して給料も悪くなかったOさんが、なぜ自己破産にいたってしまったのか。今回は、その経緯について、Tさんに話してもらった。

【今回のバブルさん】
Oさん(2010年時点で44歳)
最終学歴:大卒
業種:警備会社
職種:人事
出身:不明
横浜市在住(2010年時点、現在は不明)
婚姻:奥さん、息子、娘

面倒見が良く、朗らかだったOさんが
ある日突然会社を去った

――今回は、エリートサラリーマンから一変、自己破産に追い込まれてしまったというバブル世代のOさんのお話を聞かせてください。

 Oさんはかつての僕の上司でしたが、人事で教育係を兼ねていたこともあり、入社当初から付き合いがありました。Oさんはいつも朗らかで、僕らの会社のムードメーカーでした。バブル世代は嫌われているなんて言いますけど、Oさんはその世代ながらとても優しく、誰にも平等に優しかったですね。