出典:東京防災 19P

 他方、地震の際、倒れてくる危険のあるブロック塀がいかに身近に多いか、こちらで書きました。

■「町中で、防災を意識しない人には見えない、意識した人にだけ見えるミステリーゾーン?
http://www.risktaisaku.com/articles/-/1874 

 地震の際、「ブロック塀に近づかないこと」とか「離れましょう」なんて言われることが多いですが、一瞬で倒れてくるため、何もできないまま下敷きになって命を落とした方がいる現実を直視しなければいけません。

大人でも犠牲になる
危険なブロック塀

 熊本地震でブロック塀の下敷きになり、命を落とされた熊本市東区の坂本龍也さんは、当時29歳でした。

■「1年半で追悼 ブロック塀の下敷き事故現場」(毎日新聞2017年10月14日) 
https://mainichi.jp/articles/20171014/k00/00e/040/175000c

 記事中に「暗闇の中、あっという間にブロック塀が落ちてきた」とあります。29歳の方が逃げられなかったのに、一体誰が倒壊するブロック塀からアクション映画や子ども向けアニメの1コマのように離れたり逃げたりできるというのでしょうか?

 危険なブロック塀はあらかじめ撤去する以外に命を守ることはできません。各地で助成金もでています。

文京区のブロック塀の工事費助成ポスターは駅などに貼られて告知されている (写真提供:あんどうりす)
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 しつこいですが、先ほどの「ミステリゾーン記事」でどんなブロック塀が危険かということと各地の助成を詳しく紹介しています。

 ただ、ブロック塀改修の助成があっても、なかなかブロック塀撤去は遅々として進んでいないのが現実です。10万円あれば、10mのブロック塀を撤去できるのですが、助成に上限があったり、全額支給ではない場合も多く、わざわざお金をだしてまで防災のために今すぐ撤去しようと思ってくれる人は少ないのです。震災後には寄付をしてくださる心優しい方々も、地震が起こる前に、ブロック塀を撤去しようと動けないのは、なぜなのでしょうね。