「好きを仕事にしたい」「もっとお金と時間が欲しい」「理想のライフスタイルを手に入れたい」……。あなたも、こんなことを心の中で願っていたりしませんか? どうすれば思い通りの人生を手に入れられるのでしょうか。このたび、ダイヤモンド社から『欲ばりなほど ぜんぶ叶う』を上梓した岩科茜さんは、結婚して子育て中の27歳のときに、時間なし、資金なし、人脈なしというゼロの状態から起業し、人気アパレルブランド「Myu」を立ち上げました。現在、リモートワーク中心の6人のスタッフと共に年商2億円を稼ぐ女性起業家が、夢を実現するために必要なマインドと行動についてお伝えいたします。

お気に入りに囲まれて「憧れの環境でデキる私」を演出する

 

「いかに効率よく働くか」を考えてみたら……

「やりたいことはたくさんある……」 「でも、毎日、時間がない!」 そんなふうに悩んでいらっしゃる方は、多いのではないでしょうか。

 私も、起業したばかりの頃は、仕事に追われるような日々を過ごしていたのを覚えています。

 ですが、私のポリシーは変わらず、仕事をしている時間もできるだけ楽しくして、頑張らなくてもわくわく楽しめるようにというものでした。

 仕事というのは、長時間やればいい成果が出るわけではありません。以前の私は、「今日も徹夜だった」「昨日は3時間しか寝てない」なんて長い時間仕事をする時期もありました。

 でも、自分の仕事を振り返ったときに「自分の時給っていくらになるんだろう?」と計算してみて、その安さにびっくりしたのです。自分の働き方次第で時間をコントロールできるのが起業家です。

 ですので、それ以後「いかに効率よく働くか」ということに注力してみたのです。たとえ単純な事務作業であっても、集中していれば、短い時間でたくさんのことができます。

 逆に、ダラダラとやっていれば、夜遅くまで残業をしたとしても、あまり能率は上がらないのは、当然のことですよね。

わくわくで仕事環境を満たす

 では、どうすれば集中力が上がるかといえば、「頑張らなきゃ!」と気負っても逆効果だったりします。そこで「今日の楽しみ」「1週間の楽しみ」を決めるのは、そのための手段の1つだったのです。目の前に自分のエサをぶらさげて、欲でつるようなやり方ですね。

 しかし、それがいつも効果的とはかぎりません。ご褒美も大事だけど、やはりお仕事自体も楽しくすることが大切です。

 そこで私は「今、仕事をしているその時間」そのものを、楽しいものにする工夫もプラスしています。

 たとえば、私はコーヒーが大好きなのですが、お仕事をする際には、お気に入りのコーヒーを用意するようにしています。それをお気に入りのマグカップで飲み、同時に大好きなアロマを焚いて、素敵な香りで満ち溢れた状態にするのです。

 そして、周囲を見渡せば、私の自宅オフィスにはお気に入りのインテリアがあり、たくさんの大好きなものに囲まれています。そんな環境であれば、憂鬱な気分で仕事をすることがなくなりますよね。

 こうした工夫は人それぞれ、さまざまなやり方があるでしょう。

 大好きな音楽をかけてみたり、好きな風景のポスターを貼ったり、場合によってはノートパソコンを持ってカフェや公園でノマドワークをしてみたり……。

 もちろん会社で仕事をしている場合、好き勝手にオフィス環境をアレンジすることは難しいかもしれません。

 でも、机周りに小物を置いたり、デスクトップに好きな画像を貼るくらいなら、上司にだって文句を言われません。パソコンの壁紙やスマートフォンの待ち受け画面にお気に入り写真を入れておき、気がつけば理想にある状態にしておくと、仕事へのモチベーションは上がっていきますよ。

 他にも「こんな家に住んでみたい!」とか、「こんな車に乗ってみたい」とか、「こんなアクセサリーを身につけてみたい」とかは、おすすめです。

 私は「こんなお婆ちゃんになれたらな」と思って、80代のファンキーな外国人のモデルさんの写真も保存していますが、そんなわくわくで仕事環境を満たすことは、とても効果があります。

 あなたの仕事空間は「未来のあなたを作る場」です。

 お気に入りに囲まれて「憧れの環境でデキる私」を演出して、お仕事をしてみましょう。

岩科 茜(いわしな・あかね)
株式会社Mchic (エムシック)代表取締役
ファッションブランド「Myu」オーナー

1983年生まれ。静岡県出身。高校中退。
東京、静岡でアパレル店員および店長を経験し、23歳で結婚を機に退社。
2児のママで専業主婦だった27歳のとき、個人事業主として起業。プチプラ+ハイブランドなどのおしゃれなコーディネートをSNSで発信し、働くママや子育て中のママから高く支持される。
2015年に株式会社Mchicを設立し代表取締役に。ママ目線の洋服作りが口コミやインフルエンサーの間で人気を呼び、ファッション誌とのコラボ企画や雑誌掲載、TV番組との衣装契約と大人気。リモートワーク中心のスタッフ6名と共に、婦人服と子供服サイト6店舗を展開し、年商2億円に到達する。
現在、東京を中心に、「自分らしく起業して、楽しく自由に稼ぐ」をテーマとした講演やセミナー、コンサルティングを行う。
自分らしく、自由な働き方をサポートする起業プログラムは好評で、月商100万円未満のビジネスが、月商500万円以上のビジネスへと変わった等の成功者が続出。好きで得意なことを活かしたい起業家、OL、専業主婦といった多くの女性たちをサポートしている。インスタグラムフォロワー9000人。