だれにでも、特別な日はあります。特別な相手の誕生日、何かが始まった記念日、何かを失った日もまた特別な日になります。父親にとって、娘が生まれた日というのは、とても特別な日でしょう。そして、ムラタくんにとって特別な日とは…。今週もよろしくお願いします。

知らないのはお父さんだけ、かも

 ダイヤモンド社の看板雑誌である『週刊ダイヤモンド』は、毎週月曜日に発売されます。今週の特集タイトルは、「あなたの娘は何を考えているのか?」(3月24日号)。

「父親は私のことを清楚で真面目な女だと思ってるけど、本当の私は嘘ついて彼氏と泊まりに行ったこともある」(埼玉県・高校2年生)

 はわわわ……高校2年生の娘を持つ埼玉県のお父さん宅は、きっとギスギスしていることでしょう。普段は飲めないウイスキーを無理して流し込みながら、奥さんを問いただす光景が目に浮かびます。

 20代後半の私が携帯電話を持ち始めたのは、確か高校1年生に上がる直前だったと思います。週末、30代前半の方と飲んでいたときには、「自宅に電話をかけて、父親が出るのが一番恐ろしかった」と言っていました。

 携帯電話さえ持っていれば、ビクビクして電話をかける必要もなく、隠し事も簡単にできてしまいます。中高生にはとても有り難い世の中になっている一方で、お父さんにとっては気苦労の耐えない時代ですね。

 思春期の息子が母親を煙たがるように、娘も父親を“ウザい”と感じるとはよく聞く話ですが、母親が息子を気にする以上に、父親の娘に対する想いは特別なのかもしれません。

「お前みたいな奴が『娘さんをください』って来たらどうする?」

 と、女の子が生まれたばかりの友人をからかっていると、「……無理だな」という返事が。いやいや、まだ20年は先の話だから真剣に悩むなよ、と。そう思ってしまいますが、本人にとっては何よりも重大な問題なのでしょう。

 今週の『週刊ダイヤモンド』を書店で見かけた全国のお父さん、是非手に取ってみてください。久しぶりに奥さんとの会話が弾むこと、間違いありません。いろいろな意味で。