「プレミアムキューブ目黒東山」のサイトのトップ画面。押切もえ氏を前面に押し出し、都市型マンションの魅力をアピールしている。

 今年2月13日に販売開始となったデザイナーズマンション「プレミアムキューブ目黒東山」(株式会社ヴェリタス・インベストメント)は、タレントの押切もえ氏が総合デザインプロデュースを手がけている。外観や内装、エントランスなどをデザインしたという彼女は、「週末も普段の日も、いつも笑顔で過ごせるようなほっとできる空間」を目指したという。

 明るいオレンジを基調とした外観やモダンなデザインは、特に女性たちが憧れる都会的なムードに満ちている。デザイン面だけではなく、セコムのセキュリティサービスや7ヵ所に防犯カメラを設置しているなど、堅固なセキュリティを完備している点も特筆すべきであろう。

 このように、著名人がマンションのイメージキャラクターになる例としては、昨年秋、プロゴルファーの石川遼選手を起用した「ザ・パークハウス晴海タワーズクロノレジデンス」が記憶に新しい。

 三菱地所レジデンス株式会社と鹿島建設株式会社が鳴り物入りで販売開始したこの大規模タワーマンションは、“世界TOPクラスマンション”と位置付けられるもの。免震性や居住性、快適性に加え、デザイン性の高さを表現するのにふさわしい実力を備えているということで、「物件ナビゲーター」として石川選手に白羽の矢を立てた。これは「住宅業界初」と話題を呼んだ。

 とりわけ、震災の記憶がまだ鮮明な時期に、湾岸のタワーマンションを販売するには、圧倒的な安心感・安全感を醸成することが求められる。石川選手の持つ力強さと誠実なイメージは、大きな信頼感に直結したと考えられる。

 実は、首都圏のマンション販売は想像以上に好調に推移している。昨今では、2012年1月の首都圏(1都3県)のマンション発売戸数は、32.6%増(前年同月比)の1819戸、3ヵ月連続で前年水準を上回っているという(不動産経済研究所調べ)。

 東京23区内は71.4%増、23区以外は約3.4倍、埼玉は約4.3倍と、意外にも高い数値が並んでいる。これに反して、千葉と神奈川ではマイナスとなっているが、震災後も首都圏では、マンション購入意欲が減退していないことを示している。

 これらのことからも、人気タレントやスポーツ選手の持つイメージを、物件のイメージに直結させたいという販売元の思惑も透けて見えてくる。昨年より続く追い風に乗りたいと、力を入れる住宅業者は多いと考えられ、今後もさらにタレント起用が増えるか注目したい。

(田島 薫/5時から作家塾(R)