「好きを仕事にしたい」「もっとお金と時間が欲しい」「理想のライフスタイルを手に入れたい」……。あなたも、こんなことを心の中で願っていたりしませんか? どうすれば思い通りの人生を手に入れられるのでしょうか。このたび、ダイヤモンド社から『欲ばりなほど ぜんぶ叶う』を上梓した岩科茜さんは、結婚して子育て中の27歳のときに、時間なし、資金なし、人脈なしというゼロの状態から起業し、人気アパレルブランド「Myu」を立ち上げました。現在、リモートワーク中心の6人のスタッフと共に年商2億円を稼ぐ女性起業家が夢を実現するために必要なマインドと行動についてお伝えいたします。今回は、活躍するママたちを応援し、困っているママを支援するための一般社団法人MOTHERを立ち上げた代表の小澤あきさんと岩科茜さんの対談を、2回にわたってお届けいたします。

岩科 茜さんと小澤あきさん(撮影:宇佐見 利明)

ママでも困っている人のお役に立てることがあるはず

岩科 私の初の著書ですが、もう読んでいただけましたか?

小澤 読みましたよ。いい意味で、すらすら読めて岩科さんのマインドが凝縮されていて、読むと勇気が出ますね。ファッションブランドの経営という実態があるので、ふわっとした本とはその点が大きく違いますよね。説得力があるというか、読んだあとに行動に移せるノウハウがあるというか。これを情報として欲しているママは、多いのではないでしょうか。これから何か始めようかなという人は、ぜひ、読んでほしいですね。

岩科 どうも、ありがとうございます! どのようにビジネスを展開したらいいのかと迷っている人に、読んでほしいです。私は、今までたくさん失敗してきましたけど、皆さんにはなるべく失敗してほしくないので。

岩科 改めて、小澤さんの現在の活動内容を簡単に教えていただけますか?

小澤あき(おざわ・あき) 一般社団法人MOTHER 代表理事 ライフオーガナイザー2級、収納関連書籍への収納アイデアの提案、アイシングクッキー講師、サロン主宰、各誌読者モデル、ライターなどの活動経験をもとに、イベント企画、キャスティングなどの活動を開始。2016年、「ママだからこそできる!」を合い言葉に、『ママ100人プロジェクト』をスタート。2016年12月には、一般社団法人MOTHERを設立。プライベートでは男の子1人と女の子の双子のママ。

小澤 はい。私は3児のママで、8歳と6歳と6歳(双子)の子どもがいます。現在は、一般社団法人MOTHERの代表として活動しています。MOTHERの活動内容というのは、インフルエンサーママたちを起用した座談会やアンケートの実施、彼女たちを起用したSNS広告の展開、撮影会やイベントの企画・運営、チャリティーなどです。

岩科 Myuとママパーティーを一緒にコラボしてやったのが初めての出会いでしたよね。

小澤 そうでしたね。

岩科 そもそも、どうしてMOTHERを立ち上げることになったのでしたっけ?

小澤 子育てしている最中に東日本大震災や熊本地震があったのですが、そのときに、ママでも何かできることはあるのではないかなと。困っている人を助けることができないかと考えたのがきっかけです。それで100人力とか、100%とかの意味を込めてインフルエンサーとして活躍するママたち100人を集めて「ママ100人プロジェクト」というものを立ち上げました。

岩科 具体的には、何をやったのですか?

小澤 インフルエンサーとして活躍するママたちから、不要になったお洋服を提供していただいて、それをDMM.comのサイトの中に特設ページを作ってもらって販売し、その売上の一部を熊本市長へ義捐金の一部として寄付するというのが最初のプロジェクトでした。

岩科 何か拡散のための仕掛けはしたのですか?

小澤 ママ100人が白シャツにデニムという姿で、スタイル撮影をしたのですが、それが思っていた以上にすごく様々なメディアから反響がありまして……。それを機に2016年12月に一般社団法人MOTHERを設立したという経緯です。行く行くは、女性がより輝くための社会的財産にできればいいなと思います。少子化などにも貢献できるような活動ができるようにしたいですね。

専業主婦かキャリアウーマンかの二択ではなくて、その中間がある

岩科 茜(いわしな・あかね)株式会社Mchic(エムシック)代表取締役 ファッションブランド「Myu」オーナー。1983年生まれ。静岡県出身。高校中退。東京、静岡でアパレル店員および店長を経験し、23歳で結婚を機に退社。2児のママで専業主婦だった27歳のとき、個人事業主として起業。プチプラ+ハイブランドなどのおしゃれなコーディネートをSNSで発信し、働くママや子育て中のママから高く支持される。2015年に株式会社Mchicを設立し代表取締役に。ママ目線の洋服作りが口コミやインフルエンサーの間で人気を呼び、ファッション誌とのコラボ企画や雑誌掲載、TV番組との衣装契約と大人気。リモートワーク中心のスタッフ6名と共に、婦人服と子ども服サイト6店舗を展開し、年商2億円に到達する。現在、東京を中心に、「自分らしく起業して、楽しく自由に稼ぐ」をテーマとした講演やセミナー、コンサルティングを行う。自分らしく、自由な働き方をサポートする起業プログラムは好評で、月商100万円未満のビジネスが、月商500万円以上のビジネスへと変わった等の成功者が続出。好きで得意なことを活かしたい起業家、OL、専業主婦といった多くの女性たちをサポートしている。インスタグラムフォロワー9000人。

岩科 結婚する前と後で、何か大きく変わったことはありますか?

小澤 子どもが小さいと何もできないことに愕然としましたね。そもそも自由時間がないし、外とのつながりもまったく断たれるというか…。でも、そんな状況でも主婦でもできることがあるのではと、ブログを書いたり、アフィリエイトをやったりしていました。そのときに、まわりに素敵なママが多いことに気が付いたと同時に、同じくらい困っているママもいることがわかって。それで、彼女たちに向けて何かできないかなと。私もワンオペ育児で大変苦労したので。

岩科 本当に、独身時代にできたことが、できなくなりますよね。

小澤 トイレに行きたいときに行けないとか、そんな忙しさですよね。

岩科 こんなこと言うと、それまでの独身時代のものが全部リセットされちゃうみたいなイメージを与えるかもしれませんが、そういうことでもないですよね。なので、私たちのような活動を通じて、ママでもこんなに楽しくできるんだということを知ってほしいです。私の本では、そういう所も参考にしていただければいいなと思います。

小澤 そうですね。今、働き方改革などと騒がれていますが、ママが100人いたら100通りの生き方・働き方があるわけで……。ママのロールモデルをたくさん見せてあげることで、私はこういうママになりたいとか、こういう生活がしたいとか、専業主婦かキャリアウーマンかの二択ではなくて、その中間もこんなにありますよ、というのをMOTHERの活動を通じて見せていきたいです。

岩科 それは、本当に必要なことですよね。

小澤 ええ。今はその両極のところしか見えていない気がします。そういう第三の道といか、それを知ればママになりたい人ももっと増えるだろうし、ママが笑って生き生きすれば男性も喜ぶはずだし、ひいては世の中がもっと平和になりますよね。それぞれの強みを生かして男女が共存する世の中をつくるためにも、ママのロールモデルをたくさん示すことが大切だなと思っています。

岩科 ちょっと大げさかもしれないですけど、新しい働き方、新しいライフスタイルの提案を、実体験をもとに提示していくのが私たちの使命なのかなと(笑)。

旦那さんを仲間に巻き込んでしまいましょう

小澤 今までの家庭は男性主導のところがあったと思いますけど、今はイクメンなどと言われるように状況が少し変わりつつありますよね。なので、自分のやりたいことがあるママは、旦那さんが自ら家事・育児をやりたくなるようにうまく誘導するというか、仲間に巻き込む工夫が必要ですよね。

岩科 まったくその通りで、私はそれを実践しました。そのやり方は、本に詳しく書いたので、ぜひ~(笑)。

小澤 お仕事で成功された女性であればあるほど、収入が多くなればなるほど、男性的になってしまう傾向があります。実際にバリキャリママの家庭では、旦那さんが切り捨てられたりというのもあります。細木数子さんが「家庭内に大黒柱は2本要らない」ということを言っていますけど、精神的な大黒柱の主導権争いが起きると、夫婦はうまくいかないんだなということを痛感します。

岩科 なんか悲しいですね。もっと賢く立ち回ればいいのに……。

小澤 そうですよね。男性は男性ならではの、女性は女性ならではのいいところがそれぞれたくさんあるので、私としては、2人で一緒に協力していけたらと思うのですが……。

岩科 でも、それって会社も同じですよね。私も、「私が社長だからこうしてちょうだい!」なんて今まで一度も言ったことがないです。「こういうものを作りたいんだけど、どうすれば作れるか一緒に考えてくれない?」というスタンスです。皆で作っていくといか、それがシンプルだけどスムーズにやっていけている秘訣なのかなと。そういうことを意識するだけでうまくいくのではないかと思います。

小澤 いろいろな経営書とかにも書いてありますよね。「俺の言う通りにやれ!」というトップダウン型ではなく、みんなの周知を集めながら進めていく民主的リーダーシップというか、そういうのが理想の姿だと。これは会社でも家庭でも同じではないでしょうか。

岩科 まったく同感ですね。

(撮影:宇佐見 利明)

(つづく)