「好きを仕事にしたい」「もっとお金と時間が欲しい」「理想のライフスタイルを手に入れたい」……。あなたも、こんなことを心の中で願っていたりしませんか? どうすれば思い通りの人生を手に入れられるのでしょうか。このたび、ダイヤモンド社から『欲ばりなほど ぜんぶ叶う』を上梓した岩科茜さんは、結婚して子育て中の27歳のときに、時間なし、資金なし、人脈なしというゼロの状態から起業し、人気アパレルブランド「Myu」を立ち上げました。現在、リモートワーク中心の6人のスタッフと共に年商2億円を稼ぐ女性起業家が夢を実現するために必要なマインドと行動についてお伝えいたします。今回は、活躍するママたちを応援し、困っているママを支援するための一般社団法人MOTHERを立ち上げた代表の小澤あきさんと岩科茜さんの対談の後編をお届けいたします。

岩科 茜さんと小澤あきさん(撮影:宇佐見 利明)

まずは、群れから抜け出そう

岩科 今、起業したい女子を中心にコンサルティングをやっているのですが、「理想のライフスタイルはなんですか?」と質問してもわからないと答える人が多いんですよ。でも、本当はみんな心の奥底には何かしらあるはずなんですけど、それに気が付かないのか、気が付いていてもフタをして表に出さないというか…。「自分にはそんなことはできない!」って思い込んでいるのです。だから、まずは、本当に自分の欲しいものは何かに気付くことからがスタートなのかなと。妥協案でいくとがんばれないし。でも、本当に欲しいものなら、大変でもがんばれるし、楽しいですよね。

小澤 そうですよね。それは女性ならではだと思うのですけど、飛躍したり、前に出て行ったりとか、目立って活躍したりとかを遠慮しちゃうというか。3歩下がっていなければいけないみたいな意識がDNAにきざみこまれているのかも。

岩科 茜(いわしな・あかね)株式会社Mchic(エムシック)代表取締役 ファッションブランド「Myu」オーナー。1983年生まれ。静岡県出身。高校中退。東京、静岡でアパレル店員および店長を経験し、23歳で結婚を機に退社。2児のママで専業主婦だった27歳のとき、個人事業主として起業。プチプラ+ハイブランドなどのおしゃれなコーディネートをSNSで発信し、働くママや子育て中のママから高く支持される。2015年に株式会社Mchicを設立し代表取締役に。ママ目線の洋服作りが口コミやインフルエンサーの間で人気を呼び、ファッション誌とのコラボ企画や雑誌掲載、TV番組との衣装契約と大人気。リモートワーク中心のスタッフ6名と共に、婦人服と子ども服サイト6店舗を展開し、年商2億円に到達する。現在、東京を中心に、「自分らしく起業して、楽しく自由に稼ぐ」をテーマとした講演やセミナー、コンサルティングを行う。自分らしく、自由な働き方をサポートする起業プログラムは好評で、月商100万円未満のビジネスが、月商500万円以上のビジネスへと変わった等の成功者が続出。好きで得意なことを活かしたい起業家、OL、専業主婦といった多くの女性たちをサポートしている。インスタグラムフォロワー9000人。

岩科 女性は(男性から)選ばれる存在だから、群れから飛び出してはいけない。飛び出すと変わり者扱いされて男性から選ばれないからという意識があるのでは……。だから女性は保守的なのかなと。

小澤 それと、同性から嫌われたくないというのもありますよね?

岩科 そうですね。それはファッションも同じですよね。同性からかわいいと思われたいというのがあります。ママになればなるほど、その圧が高まっていきますよね。

小澤 そうそう。それは自分だけの問題じゃなくて、子どもに波及することなので慎重になる面もあるかもしれないですね。周りから浮いちゃいけないというね。「何あの人、目立っちやって」「何、あのママ?」みたいな感じになりますから。

岩科 そうですよね。

小澤 でも、誰にどう思われるかじゃなくて、自分がどう生きたいかということが大事ですよね。女性は、特にそこを意識してやらないと、仕事でもプライベートでも、とにかく、新しいことをやってみるとか、失敗をおそれずにやってみるというね。

岩科 「群れずに一人で行動できる人になろう」というのは、この本でも書きました。さらにもう一歩進めて言うと、別に「嫌われてもいいのじゃない」と。

小澤 女性は派閥を作りたがる生き物ですからね。私が代表を務める一般社団法人MOTHERの活動の際にも、メンバー同士がいかにもめないか。それを仕組み化することを一生懸命考えてやっています。

岩科 女性は、子供の頃から群れるのが普通ですからね。トイレとかお弁当とか。

小澤 私、小学生のときから、とにかく群れるのが嫌いで。

岩科 え、私も同じです!

小澤あき(おざわ・あき) 一般社団法人MOTHER 代表理事 ライフオーガナイザー2級、収納関連書籍への収納アイデアの提案、 アイシングクッキー講師、サロン主宰、 各誌読者モデル、ライターなどの活動経験をもとに、イベント企画、キャスティングなどの活動を開始。 2016年、「ママだからこそできる!」を合い言葉に、『ママ100人プロジェクト』をスタート。2016年12月には、一般社団法人MOTHERを設立。プライベートでは男の子1人と女の子の双子のママ。

小澤 根無し草のように、毎日いろんなグループに出入りしていました。そうするとグループによって入ってくる情報も違うので、勉強になるというか、ものすごく楽しかったですね(笑)。

岩科 そうそう。群れていると、入ってくる情報も入ってこなくなってチャンスを逃すと思うんですよ。まずは、群れから抜けるということが大事ですよね。

小澤 お一人さまという言い方もあるように、上手にお一人さまになる術を身に着けると、女性ももう少しうまく行くようになるのではないでしょうか。そういう意味でも、こういう本が出ることはすごく意義があることなのかなと。

岩科 群れの中にずっといたままだと変われないから。もし何か変わりたいと思うのであれば、群れを出る勇気を持たないと。それが大事ですよね。

小澤 それに関連して言うと、私はどうせなら「悪口を言う側ではなく、言われる側になりたい」と思っています。他人の悪口を言っていても何にも生まれないですよね。でも、言われるってことは、何らかの業績なり、功績なりを残した人でないと言われないですよね。そういう意味では、有名税みたいなものというか。

目の前にあってチャンスがあることは、何でもやってみよう

岩科 話は変わりますが、夢や目標を実現するためには、まず何から始めればいいと思いますか?

小澤 そうですね。まずは、目の前にあってやるチャンスがあるものは、すべてやる!ということですかね。まずは試す、やってみる。やってもいないことを、あれこれ悩んでいても一歩も前に進まない。とりあえずやってみて、早く挫折しましょう、と言いたいですね(笑)。

岩科 同感です!

小澤 そうやって失敗しながらゴールを設定してやり続ければ、あとは自然と必要なものがはじき出されて、わかってきますので。私も最初はアイシングクッキーの資格を取って、自宅でサロンをやることから始めました。理由としては、子どもたちを早く保育園を入れたかったからです。そのためには個人事業主になるのが早いだろうと。昔から手先の細やかな仕事が好きだったのでやってみようと。その前段階では、いろんな雑誌に応募したりとか、ブログを書いたりなどもしていました。そうこうするうちに、いろんな方面から声がかかって企画を考えて出したりとか……。それで主婦コンテストで準グランプリをいただいたり、何とか大使に任命されたりなどして、徐々に活動の場が広がっていったのです。

岩科 そうだったんですね。

ビジネスのネタの見つけ方

小澤 岩科さんの言うように、欲する者同士がつながるという意味では、積極的な情報発信というのはこの時代はマストでしょうね。周りから浮くことを恐れて控えめになってしまうと、結果も手に入りにくいですよね。

岩科 そうですね。そこは遠慮せずに行動したほうがいいです。

小澤 SNSはその人の名刺代わりにもなるし、目立つことをデメリットに思う方もいるかもしれないですが、最終的に自分の手に入れたいものがあるのなら、そjこはある程度、目立つことも覚悟しないと。

岩科 ところで、ビジネスのネタやフィールドというのは、どう探して、絞り込んでいけばいいと思いますか?

小澤 それは誰かのニーズに応えるというのが根本ですよね。自分の夢を叶えるというよりは、誰かの夢を叶えてあげる、という目線が大事なのかなと。誰かの夢をサポートしたり、周りの人をいかに助けてあげられるかということでしょうか。

岩科 私がママになってと困ったのは、もっとおしゃれしたいの(汚れるから)できないなとか、お洋服代も高いし、ということでした。それで、ずっと好きだったファッションで何かやりたいなと思ったのです。同じような想いを抱いているママたちがたくさんいるのではないかと……。そういう同じ悩みを持っている人たちに、安くてかわいいお洋服を提供したいなと思ってはじめたのです。

小澤 自分が困っていることをもとに考えるというのは、基本ですよね。

岩科 これから何かやりたいなという人は、世の中の人がすごく不便に思っていることとか、不都合に思っていることが何かを知ることが、第一歩ではないかと思います。

小澤 その通りですね。今、企業が困っていることだとインフルエンサーママとの接点にはすごく困っています。ママたちが困っていることは様々。子育てのことや仕事、家庭のこと。ママをしながらできる社会との関わりを模索していたり……。ママインフルエンサーに特化するむずかしさと強みを同時に感じています。それができるのは、自分もママだからです。

自分に素直に生きる

小澤 今、インスタグラムのフォロワーを買ったりするビジネスがあるのはご存じですか? 私は、そこはきちんと見ていますので、変な人は入ってこないようにブロックしています。フォロワーの8割が外国人とか、それだと意味がない。

岩科 「インスタ疲れ」ということも言われていますよね。「見る専」という人も多いですね。

小澤 今、インスタグラムも「見る専」が大量に増えています。まだまだ、これから増えていきます。女性でいうと今、40~50代の流入が増えています。MOTHERに加入するのに年齢制限はないですが、発信力があってトレンドに敏感である人というのが条件です。

岩科 女性の場合、どうしても群れから一歩踏み出す勇気がない人が多いです。でも、勇気をもって一歩を踏み出せば、それが自分の中での常識になるので。そういう所から始めてみてはどうでしょうか。世の中の常識って、つまらないことが多いですよ。毎日会社に行く、定時に出勤するとか。でも、嫌な時は休んじゃってもいいし、みんながちょっとだけ踏み外すだけで、世の中はもっと面白くなると思うし、楽しみながら、がんばれる人になってもらいたいなと思います。

小澤 自分がこういう道を歩んできたのは、自分がやりたいと思ったことを、自分の心に素直に生きてきたからだと思います。他人の目を気にせず、やる!ということを大切に思ってほしい。もし失敗したとしても大したことないですよ。そういう気持ちでトライしてほしいですね。あとは、他人の悪口を言わないことですね。

岩科 今日はいろいろとお話ができて、とても勉強になりました。どうも、ありがとうございました。

小澤 いえ、こちらこそ、ありがとうございました。とても、楽しかったです。

(撮影:宇佐見 利明)

おわり