女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズが経営破綻し、シェアハウスに投資したオーナーたちが1億円を超える借金を背負い大問題となっている。DOL特集「地下経済の深淵」では、前回そんな被害者たちを狙った“二重詐欺”事件が起きていることを指摘した。今回は、詐欺を仕掛けている「詐欺のカルテル」の実態に迫った。(フリージャーナリスト 安藤海南男)

「こんなボロい商売はない」と
うそぶくブローカー

「確実に“お客さん”がいて、いくら取れるかもわかっている。これほどボロい商売はないよね」

 東京・六本木のホテルラウンジで対峙した男は、こううそぶいた。

「スルガ銀行スマートデイズ被害弁護団」による被害者向け説明会では、二次被害を訴える声も相次いだ Photo by Kosuke Oneda

 男は当初、「投資会社の代表」を名乗っていたが、実態は違う。不動産、ファンド、仮想通貨、そして時には犯罪すれすれの詐欺話にも手を出すいわゆる「ブローカー」が本来の生業だ。

 雑多な人々が行き交う喧噪の中で、その男が明かしたのは、「不動産取引」を隠れみのにして繰り広げられるある「詐欺」の手口だった。