セブン-イレブン「店舗は在庫拠点」という斬新な視点

セブン&アイ・ホールディングスのネット通販サイト「オムニセブン」は伸び悩んだが、今度はセブン-イレブンの店舗を「在庫拠点」とみなして近隣のエリアに商品を宅配するサービスを全国展開する方針を明らかにした。勝算はあるのだろうか。(週刊ダイヤモンド編集部 岡田 悟)

コンビニ業界の王者
Eコマースに再挑戦

 コンビニエンスストア業界の王者が、Eコマースに再挑戦する。最大の強みは、注文後2時間以内の宅配だ。

 セブン-イレブン・ジャパンは5月10日、現在北海道の一部で試験的に行っている、スマートフォンで注文を受けた店舗の商品を自宅に宅配するサービスを2019年にも全国展開する方針を発表した。

 セブンは北海道の15の店舗で17年10月から、スマホからの注文による宅配サービスを試験的に実施してきた。最寄りの店舗にある商品を注文すると、2時間以内に自宅に配達される。自宅への到着時間は、1時間ごとに指定できる。注文は24時間受け付け、原則午前11時~午後8時までに配達する。