変化を拒んで周囲のお荷物に
「成長できないおじさん」の無自覚
あなたは今の自分を「成長している」と言えるだろうか。多くの人は今の自分を「成長しない頭が固いおじさん」だとは思っていないはずだ。かく言う筆者も、心はいつも17歳、見た目は「しょうゆ顔」と信じて疑わない。
自分で何を思うかは自由だが、誰もがいつの間にか自覚症状もなく「頭の固いおじさん」になってしまうものだ。「頭の固いおじさん」は時に変化を拒んで自分の成長を止め、自分が成長しないことをごまかすために周囲に迷惑をかける。
本連載でも度々紹介しているが、海外のグローバル社会の常識として語られている、このような言葉がある。
「Step up out of your comfort zone」(居心地の良い場所から飛び出せ)
グローバル社会では常に成長し続けることが求められる。同じ仕事・同じポジションにしがみ付き、「居心地のよい場所」に居続ける間は、「今まで経験した仕事を繰り返しているだけで、成長していない」と判断され、ひいては「成長に対するポテンシャルが低い」と見なされてしまう。
若いころは、出会う仕事や人、すべてが新しい経験ばかりなので、なかなか「居心地がよい場所」に居続けることはない。身を削るような緊迫した時間を過ごし、1ヵ月や1年がとても長く感じられた人も多いのではないだろうか。
それに対して、今のあなたが「ふと気が付いたら、あっと言う間に時間が過ぎている」「1年前の自分と比べて特に変化がない」と感じているなら、要注意だ。今のあなたは「成長しない頭の固いおじさん」になっている可能性が大なのだ。
年を重ねて「おじさん」になるのは仕方がないが、「頭の固いおじさん」にはならないよう、善処することはできる。いつの間にか「成長しない頭の固いおじさん」になっていないかどうか、そのチェックポイントを紹介していこう。