デビューする際に大事な3点

 投資を含む、お金の運用にあって肝心なことは、自分が負担するリスクの大きさを理解して自分で決めることだ。この決定は、自分で行うのが最もいいし、実は最も簡単だ。

 結果ではなく、「方法」や「考え方」を誰かに習うということはあってもいいが、ダメなのは、自分が運用商品を買うことによって、メリットを得る可能性がある相手に相談してしまうことだ。正しいアドバイスが得られる可能性は極めて小さいからだ。相手がビジネスパーソンであることに対して、「敬意」と「恐れ」の両方を抱いて近づかないことが大事だ。

 銀行員、証券マン、保険のセールスなどの全てが相談相手には不適切だし、FP(ファイナンシャルプランナー)のような相談の専門家も、保険、証券、不動産などのビジネスと関わっていることがよくあるので気をつけるべきだ。相手が人間ではなくて「ロボットアドバイザー」と呼ばれるようなプログラムであっても、それに任せる金額は自分で決めなければならないのだし、余計な手数料を払って中身が曖昧になるのだから、利用しない方がいいと断言できる。

 それでは、ボーナスでの運用デビューに際してどのような金融商品を買ったらいいのか、筆者の見解をお伝えしよう。

 もともと積極的に運用をしておらず、今回のボーナスが本格的な“運用デビュー”である人にとっては、「リスクをいくら取るか」という検討以前に、リスクを取って将来のリターンを期待する運用額が圧倒的に不足しているケースが大きい。

 運用の内容は、結論からいうと「内外株式のインデックスファンド」がいい。理由は、その他の資産分類(例えば国内債券や外国債券)が相対的に魅力的でないことと、アクティブファンド(インデックスファンドを上回る利回りを目指すと称するが、なかなかいまくいかない商品)の手数料(運用管理費用)が高すぎることなどだ。

「内外株式のインデックスファンド」の買い方について、筆者個人としては、外国株式のインデックスファンド(先進国株式を中心に二十数ヵ国以上の株式で計算される指数に連動することを目指すもの)6割、TOPIX(東証株価指数)に連動するもの4割くらいの配分がいいのではないかと思っている。