定着率の高さが
企業のメリットに

 では、なぜ自社での就業経験がなく、派遣登録しているだけ、あるいは登録がない派遣社員でさえ、無期雇用として迎え入れることにしたのか。

「キャリアシードは付加価値型の派遣で採用基準が高い。そのため、今年から若年層を対象とした無期雇用派遣『キャリアシード・エル』も展開して対象を拡大していますが、さらに門戸を広げようと企画したのがハケン2.5なのです」と川崎社長は説明する。

 とはいえ、2.5年といえども決して短いわけではない。実際、アデコの有期型の派遣社員も平均すると就業期間は1年から1年半で、2.5年以上同じ就業先で働いているのは17~18%ぐらい。つまり、同じ職場で2.5年就業していたというのは、定着率が高いとみなされるのだ。

 この定着率が、派遣先企業へのメリットにもなるという。

 昨今は、未曽有の人手不足で、今後の労働人口の減少を前に、企業は人材の定着率に着目しつつある。「安定したサービス、品質を保つには一定の成熟度が求められます。それには人材の定着率が必要になります。無期雇用の人を雇うには、有期の人よりコストがかかりますが、再度人材を雇用し、教育し、一定の成熟度までに立ち上げる期間、そこにかかるコストを考えると、一定のご料金をお支払いいただいた方が実はお得という試算も出ています」(川崎社長)。