Photo:Richard Baker/gettyimages
トランプ米大統領のイラン作戦開始から2週間が経過した。イランは、イスラム教の殉教の視点や、民度の高い国家であることから徹底的に交戦するだろう。世界107カ国で学んだ元外交官が分かりやすく解説する。(著述家 山中俊之)
イランやイスラム教を
甘くみるトランプの大誤算
筆者は、1990年に外務省に入省してアラビア語を履修、中東での勤務経験を持つ。その後は民間に転じて、現在はコンサルタントとしてグローバルビジネスのお手伝いをしている。中東をウォッチするようになって36年が経過するが、今回の米・イスラエルのイラン攻撃ほど、中東および世界に激震を与えうる軍事行動はないと思う。
トランプ米大統領の出口戦略のない行き当たりばったりの判断、イランの反撃力が思いのほか強いことなど、過去に何度かあった衝突と比べてもよりショッキングだ。
3月16日現在、事態は収束どころか悪化の一途のように見える。米・イスラエル間の思惑の違いも見えてきたが、トランプ氏が一方的に「勝利宣言」をして、中東から手を引く可能性もある。現時点で戦争の行方を予測することは難しい。そこで本稿では、イランの歴史や宗教を学び直し、今後の中東情勢を考える視点を提供したい。
次ページ以降の3大ポイント
・イランは、大国とも対等にやり合い、他国支配を自国文化に変換できる民度の高い国
・イスラムの誇り「殉教」思想の本質とは?戦前の日本軍の精神主義とは決定的に違う点
・米国「三度目の失敗」か、トランプ氏の視野狭窄が世界を危機に陥れる
・イランは、大国とも対等にやり合い、他国支配を自国文化に変換できる民度の高い国
・イスラムの誇り「殉教」思想の本質とは?戦前の日本軍の精神主義とは決定的に違う点
・米国「三度目の失敗」か、トランプ氏の視野狭窄が世界を危機に陥れる







