『ばけばけ』第117回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第117回(2026年3月17日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
ヘブンは今日もミルクホール
今日はトキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)の出番が少なめ。最終回まであと8回というのに、主人公の出番が少ないとはこれいかに。
今週はヘブン(トミー・バストウ)の話がメイン。男はつらいよモードである。
ヘブンが朝、学校に行くと言って出ていき、どこか違うところへ立ち寄っている。
このときの画が外からのぞき見しているように見え、ミステリー感を高める。
そこはミルクホール。
「お待たせいたしました。お好きなんですね」と女給がホットミルクを持ってきたおりに言うことで、ヘブンがよく来てるのがわかる。
ホットミルクを飲んで、ふうと一息。背中が丸い。昔から猫背気味であったが、そこに老いが加わっている。
以前も、彼はどこかに寄り道していた。新婚間もなく、家になじめず、書けなくなっていた頃、洋食レストランに入り浸っていた。なんてことを主題歌中に回想してみたりして。
回想しても、まだ終わらない主題歌。「落ち込まないで〜あきらめないで〜」。
主題歌明けは、ヘブンが手紙を書いている。
「はじめまして。私は雨清水八雲と申します。東京帝国大学英文科で英語教師をしています。こうして学長様にご連絡させていただいておりますのは――」
学長とは面識がないようだ。
そして、朝。ヘブンは急ぎ、朝食をとっている。木曜日は朝の8時半から講義なので早く朝食をとる習慣だったが、うっかり遅刻の危機。
隠居している司之介(岡部たかし)だけはそのバタバタを呑気(のんき)に見ている。昔はそれなりに牛乳配達して働いていたが、辞めてからずっと家にいるようだ。趣味もとくになさそうだし(相撲か?)毎日、何をしているのだろう。
急いで出ていったヘブンはまた途中下車して、寄り道する。







