企業ランキングと言うと、利益や生産性など企業の能力の一側面を比較して作成・発表されているものが少なくない。なぜならそうした指標が「企業の実力を測るモノサシ」として最もポピュラーだからだ。それに対し、企業の「総合力」を評価している点で他の企業ランキングとは一線を画しているのが、米ドラッカー研究所(Drucker Institute)が毎年発表している「米企業ランキング」だ。
同研究所は、マネジメントの第一人者である故ピーター・ドラッカー博士の思想を基に、組織力を高めて社会を強化することを使命とする、クレアモント大学院大学にある研究機関。「米企業ランキング」は、彼らがドラッカー博士の理想や教えを米主要企業の業績に関する分析や比較に用いた画期的なランキングである。ドラッカー理論から明らかになった、本当に経営効率のよいグローバル企業とはいったいどこだろうか。