日本には装備購入や
「核持ち込ませず」の廃棄求める?
米国は、日本がそれを非難することを防ぐために、「米国は同盟国を守る」「北朝鮮に対しては米国の核抑止力が効いている」と強調し、また「日本のミサイル防衛の強化に協力する」として、米国製の武器や装備を日本に売ろうとする。
日本は現在4隻、近く8隻になる日本のイージス艦が搭載する「SM3」ミサイルも、現在の「SM3ブロック1A」(1発約16億円、各艦8発搭載)から、新型の「SM3ブロック2A」(1発約35億円)にすることになるだろう。
秋田市の陸上自衛隊「新屋演習場」と、山口県萩市の「むつみ演習場」には陸上配備型の「イージス・アショア」を配備することもすでに決まっている。指揮、発射システムは1基1000億円を超えそうだ。
イージス・アショアは「SM3ブロック2A」を当面4発ずつ装備する計画だ。「北朝鮮は中距離弾頭ミサイルを数百発配備している」と、政府は秋田、山口両県で説明し「イージス・アショア」の配備の必要性を説いた。
だが相手が数百発の弾道ミサイルを持つのに対し、こちらの迎撃ミサイルは4発ずつではほとんど役に立たない。
北朝鮮の核弾頭が仮に12発しかないとしても、通常弾頭のものと混ぜて多数のミサイルを発射されれば、簡単に突破される。こちらの弾数を飛躍的に増やさない限り、イージス艦もイージス・アショアも気休めの「魔よけのお札」に等しい。
米国としては日本にまずシステムさえ売り込めば、次いで高価な迎撃ミサイルを多数、買わせることができる。
また米国は今年2月2日に公表したNPR(核態勢見直し)で、使いやすい小型(小威力)の誘導式核爆弾や、核付き空対地ミサイル、巡航ミサイルの開発、配備を進めることにしている。
北朝鮮に中距離核ミサイルが残った方が、日本の港への核搭載艦の寄港、配備が「日本を守るための抑止力向上になる」として、非核3原則の1つ「持ち込ませず」を廃棄させることができ、米国には好都合だろう。
米韓合同演習の中止
現実とずれた日本の論調
だが日本ではこうした米国の思惑や現実的な戦略が十分、理解されていないように思われる。



