侵攻開始から2週間
なぜ進めないロシア軍
ウクライナとの国境地帯に約15万人の兵力を集めて大演習を行っていたロシア軍が国境を突破、首都キエフなど各地に向かい侵攻を始めてから9日で約2週間がたった。
当初は、ロシア軍は2~3日で首都に突入するかと言われたが、先端部隊がキエフに約20kmの郊外に迫っただけで、大部隊が約60kmもの路上で渋滞状態にあるという珍妙な形勢となった。
ウクライナ軍の予想以上の善戦や米国が供与していた携帯型の対戦車ミサイル「ジャベリン」(射程2km)の効果があった、との報道もあるが、プーチン大統領に「誤算」があったと思われる。
いずれロシア軍の大規模な戦車、装甲車部隊が平坦な地形に展開し、突進すれば、ウクライナ歩兵が小型の対戦車ミサイルで阻止するのは難しいだろう。
だがロシアの「泥沼」はキエフ制圧後からむしろ始まる。