「案の定」と言うべきか、7月6日、7日のポンペオ米国務長官の3度目の訪朝による金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長との協議は、非核化の検証の実施方法をめぐって衝突した様子だ。
今回の協議で合意されたのは、すでに米朝首脳会談で決まっていた「検証のための作業グループの設置」を再確認し、朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨返還を巡る協議を7月12日ごろから開くことだけだ。
「非核化」で米朝が激しく応酬
「CVID」は困難で非現実的
ポンペオ長官は同行記者団に「主要な問題のほぼ全てで進展があった」と成果を強調した。
だが、検証の行程について具体的な合意はなく、北朝鮮外務省報道官は同氏が「CVID(完全で検証可能、不可逆的な非核化)と言って、一方的で強盗のような非核化要求を持ち出したのは遺憾極まりない」と述べ、協議が激しい応酬に終わったことを示した。