『週刊ダイヤモンド』7月21日号の第1特集は、「製薬 電機 IT… 医療産業エリート大争奪戦」です。医療・ヘルスケア産業では第四次産業革命の渦の中で「ヘルステック」が盛り上がり、健康管理や治療の世界にパラダイムシフトが起ころうとしています。本誌はさまざまな切り口でこの変化を追いかけてきました。3月17日号特集「がん医療の表と裏」は治療法編。5月19日号特集「20年後も医学部・医者で食えるのか?」は医療職編。第3弾となる今回は医療・ヘルスケア産業編。激変する産業を引っ張る新時代のエリート像に迫りました。

今春に転職した元製薬大手の男性社員は、「年収ね、半減しちゃった」とおどけた表情で明かした。
男性の妻は転職に猛反対。高学歴、高収入が自慢の旦那が転身することを受け入れ難かった。
製薬大手の賃金は高い。社員クチコミサイト「Vorkers」の調査による上場企業の時給ランキングにおいて、上位30社のうち5社が製薬会社である(関連記事参照)。新卒の就職先としても、転職先としても、人気を集めてきた。
年収1000万円プレーヤーたちがゴロゴロいる製薬業界の雇用が今、大きく揺らいでいる。
名だたる製薬会社がこぞってリストラを断行しているのだ。2017年末~18年は、これまで判明した内資系製薬会社(アステラス製薬)と外資系製薬会社(仏サノフィ、独ベーリンガー・インゲルハイム、米MSD)の早期退職者数の見通しの合計が約1500人に上る。
1912年の創業以来初の早期退職募集を行う大正製薬ホールディングスも社運を懸けた大規模な人数が予想される。
間もなく募集を行うとうわさされる複数の会社を含めれば、18年だけで約2000人が転職市場に放出される可能性が高い。