任期は実質14ヵ月という事になるが、せめてここまではしていていただきたいところなのだ。

 なぜなら、区分所有者共有のマンションという財産を本気で守りたいと思っているのは、区分所有者だけだからだ。管理会社は管理組合とは利益相反の性質を持つ存在であることを忘れてはいけない。

 管理会社からすれば「うちのマンションは管理会社にお任せで楽チン、理事になっても大して面倒はない」というセリフを理事や組合員からいただければ最高で、そうなれば、そのマンションは、使い放題の財布を預けてくれるような気前のいいお得意様なのだ。

 その反対に、任期を倍にしても「しっかりマンションの将来を考えていきたい」というような意識を持った管理組合なら、好きに使えるお財布なんて預けてくれないばかりか、いい加減なことをすれば、「そろそろ管理会社を変えよう」などと言われかねないので、管理会社は本来の管理業務に徹する姿勢を見せ続けなければならないわけだ。

 マンションはさまざまな人が集まって、管理組合を構成している。そのさまざま々な人が輪番制で理事に就任することになる。

「1年全改選」なら、どんなに熱心な理事がそろった年度でも、管理会社は1年だけ、おとなしくしていればいいのだ。

 だから区分所有者は、そのような管理会社の意図をよく理解して組織づくりをしなければならない。マンションの規模や住む人の個性はさまざまだが、何とかしっかりと何年も継続して課題に取り組めるように、任期やノリシロについて再考してみることを強くお勧めしたい。