社会に出てからのほうがしんどい
居場所を求めるのは贅沢ではない

 泉さんは言う。

「人が生きていく上で、嬉しいとか楽しいとか期待感って必要だと思う。引きこもっているとしんどいですが、外に出ても、仕事していても、皆さんだってしんどい」

 引きこもってきた人たちは、その間、人間関係や情報など、色々なものを失ってきた。

 社会に出たからと言って、急に楽しみなんて、ほとんどない。そこを埋められる支援が絶対に必要だと、泉さんは指摘する。

「引きこもり状態から出てきても、何のために出たのか。何でしんどい思いをして生きていかなければいけないのか――。外に出て、色々な事件が起こるのも、自殺する人がいるのもわかる。死ぬことを補うのが今の支援になっている。楽しい、嬉しい、幸せだと思える支援が、この引きこもり界隈には必要で、その1つが居場所です。来て遊んでいるだけであっても、楽しんでいても、就労支援と同じくらい大切なことです。居場所は、贅沢ではないんです」

 引きこもらざるを得なかった人たちも1人の人間であり、人権がある。当事者の多様な声を発信する場、個々の生き方を応援することは、皆が生きやすい社会をつくることでもある。

 当日の会は、午前11時から立命館大学の高垣忠一郎名誉教授が「家族として“当事者に向き合う”とは何か?」、引きこもり当事者グループ「ひき桜 in 横浜」の割田大悟代表が「ピアという観点から“当事者に向き合う”とは何か?」とそれぞれ題して講演。その後泉氏らも交え、120分にわたってシンポジウムが行われる。

 また、次回の「もぐもぐ集会」は9月9日に豊中市千里公民館で、「だらだら集会」は14に豊中市立青年の家いぶき、15日に豊中市庄内公民館和室で、「いろいろ集会」は28日に豊中市立文化芸術センターで、それぞれ開かれる。