北米では新たな自由貿易協定が合意された。だが、中国石油天然気(ペトロチャイナ)が近く、メキシコ湾岸ではなく、カナダ・ブリティッシュコロンビア州を輸入拠点とすることになるかもしれない。中国国営の巨大エネルギー企業であるペトロチャイナは9月28日、カナダ初の液化天然ガス(LNG)輸出港プロジェクトに15%出資することに同意した。同プロジェクトは総額300億ドル(約3兆4000億円)規模で、カナダのインフラプロジェクトとしては過去最大。40%を出資するロイヤル・ダッチ・シェルや、他のパートナー企業も2日、出資に同意した。これは、ドナルド・トランプ米大統領が、同盟諸国との直接交渉で新たな貿易合意を達成することで中国の孤立化を試みる中での出来事だ。このタイミングは偶然のようには見えない。