ネット通販が伸び続ける一方、人手不足で物流業者が悲鳴を上げる状況が続いている。そんな中、AIを駆使した需要予測や在庫最適化サービスが人気を集めている。

EC急成長でも現場が追いつかず
AIは物流を救うか?

ネット通販成長で人手不足にあえぐ物流をAIは救うか?
AIによる需要予測や在庫最適化が奏功すれば、単純作業を大きく減らせ、現場の負担軽減につながる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 2017年春、ヤマト運輸がEC(インターネット通販)最大手のAmazonの配達から撤退したのは記憶に新しい。配送料無料のAmazonの荷物が爆発的に増加したことに対してヤマト運輸の配達員の数が足りず、物流のバランスが崩壊していたことが背景にある。

 運賃が安いAmazonの荷物が増えても、配達員の人数は簡単には増やせないのだ。

 筆者も2016年12月、配達助手のアルバイトをしてみたが、想像をはるかに超える量のAmazonの荷物を抱えて、悲鳴を上げながら配達をすることになった。

 物流の需給バランスの崩壊。これはAmazonとヤマト運輸だけの問題ではなく、全てのEC事業者、倉庫、配送事業者にとって課題となっていることなのではないだろうか。

 そこで脚光を浴びているのが、物流の効率化だ。今回ご紹介するのは、スタークス(東京都品川区)が、2018年3月より前身サービスからのアップデートとして提供を開始した「クラウドロジ」。これは、AIを使用して「需要を予測する」「在庫をどこに置くべきかを最適化する」というものだ。

「クラウドロジ」を使えば、倉庫から長距離配送をするのではなく、全国にある「あるべき位置の倉庫」から商品を発送することが可能になる。またAIを使用しているため、どこの倉庫に商品を置くかは、顧客の動向に合わせてどんどんアップデートされていく。導入社数は前身サービス開始時からの顧客約140社を含めて毎年右肩上がりで、現在は600社を超えるという急成長ぶりだ。