「親子共倒れ」の予備軍は
全国に埋もれている

 福岡県福津市の現場の近くで「ひきこもり家族会」を定期的に開く、KHJ福岡県「楠の会」の吉村文恵代表は、「結局、親御さんがご自分から出て来られないと、私たちにも見えないし、手を伸ばすことができない。親の会も会員制で縛るのではなく、一般の方が会員でなくても来られるようにしないといけない」と現状を明かした上で、こう問いかける。

「行政は、長期化を防ぐには医療も使えるみたいな講演会には熱心ですが、地域で皆さんが目にしている新聞やテレビ、情報を集められる社協や民生委員などを活用できていない。どこに相談に行けばいいのかわかりません。生活困窮者の窓口も、年金で暮らしている家庭は、相談に行かないですよね。でも、親は困ってるんですって訴えれば行政も動いてくれるんですよ。行政にしっかり窓口をつくってもらうには、国の法律が要るんでしょうか?」

 親子が長生きして、年金生活ができているうちはいいものの、残された子はサポートなしでは生活できなくなる場合もある。そんな「親子共倒れ」の予備軍は、全国に数多く埋もれている。

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