ファンドマネジャーはポートフォリオのパフォーマンスについて詩的に語るなど、「自分のファンドを売り込む」のが大好きだ。金融規制当局は通常、そうした行動を控えるものだが、中国は例外である。中国国家統計局が19日に発表した第3四半期の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比6.5%と予想を下回り、2009年以来の低水準となった。同発表に先立ち、中国証券監督管理委員会(証監会)は国営メディアを利用して金融システムの安定性を強調し、株式が割安であること、低迷企業に対する政府の直近の支援策などを訴えた。1%安で始まった同日の上海総合指数は、正午過ぎには0.25%の上昇に転じた。習近平国家主席の経済アドバイザーを務める劉鶴氏がその後さらに心強いコメントを発表すると、市場は再び急上昇し、結局は2.6%高で取引を終えた。
中国経済減速、「バズーカ期待」は時期尚早
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