プラスチックごみに対する批判は広まり、紙カップにも矛先が向けられている。森林から得た原料で作られる紙カップは、長らくプラスチック製カップよりも環境に優しいとされてきた。ファストフードチェーンの米ダンキン・ブランズ・グループやマクドナルドは最近、紙カップへの移行を打ち出した。しかし、ここにきて紙カップに厳しい目が向けられている。紙カップをリサイクルするには、内側に貼りついたプラスチック膜を取り除く必要があるからだ。それには特殊な施設が必要なため、大半のカップはリサイクル資源に分類されても結局ごみとなる。ペットボトルやレジ袋やストローをはじめとするプラスチック製品が使い捨てにされ、海に行き着いて環境を汚染している状況を消費者が認識するようになり、紙カップ問題への関心も高まっている。
プラごみ批判が紙カップに拡大、知恵絞る企業
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