ヨーグルトを食べている写真やコメントが
社員の励みになり士気を高めた
――オープン後、コミュニティ参加者の増え方は順調でしたか。
齋藤 記録が取ってあるのですが……(と、スマートフォンの画面を見ながら)、5月13日にオープンして5日後の5月18日は1156人が参加していました。
関戸 クオンさんからは1週間で1000人突破が目標と聞いていたので、早く達成できて良かったなと思いました。
齋藤 翌日に4100人、オープン2週間で1万6000人を突破しました。どんどん増えていく様子を見てうれしかったですね。
――参加者数を増やすために、どのような仕掛けをしたのでしょうか。
吉原 オープニングキャンペーンを打ちました。投稿していただくと「バニラヨーグルト1年分」(相当のクオカード)が当たるという内容にしました。
関戸 コミュニティのトップページを見るたびに参加者数が増えていたので、「今日は何人になりました」と、うれしく報告したのを覚えています。
齋藤 でも盛り上がっていたのは、関戸と二人だけで……(笑)。
関戸 最初はそうでしたね(笑)。社内ではコミュニティに対する認識がまだ薄く、マーケティング課が何か始めたらしいね、というくらいの反応でした。今は、社内的な認知度も高まったと思います。
――お客さまとつながることができて、まず感じたことは?
齋藤 率直にうれしかったことは、お客さまが召し上がっている写真を見たり、感想のコメントを実際に読むことができたことです。
関戸 写真やコメントが私たちの励みになったので、実際にバニラヨーグルトを製造している生産部の朝礼で時間をもらって、コミュニティの宣伝をしました。さらに京都工場の壁に隔月で投稿内容をまとめた「コミュニティの壁」を作り、隔月更新しています
齋藤 経営層には月に1度の商品戦略会議で報告し、全社向けにメール配信もしてコミュニティの情報を共有しています。
――コミュニティのオープン後、当初のイメージと違う点などはありましたか?
齋藤 オープニングキャンペーンが終わってから、クオンさんからアクション率が低いという指摘がありました。発言する人、写真を投稿する人、投稿やコメントに対して拍手をする人が少なく、当初のアクション率は2~3%でした。ちょっとドキドキしましたね。
関戸 そこで、初めての人でも参加しやすいような企画を何本か用意して、発言しやすい環境をつくりました。それでも毎月、新規会員さんが増えている(分母がどんどん大きくなっている)ので、アクション率はなかなか上がらなかったのですが、現在は目標に達しています。18年の参加者数目標4万人を達成したので、これからは参加者数を大幅に増やすというよりは、発言数や発言内容を重視する段階に入っていくでしょう。
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